AND OR
用語辞典、過去のコラムの内容を検索する?

千歳忍の独り言

なんでも解説!

2002年 6月

2001年 < 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 2003年

 

もくじ


6月5日・・・・・CPUクーラーを静かにする!
6月18日・・・・・やっぱりDualで行こう!
6月19日・・・・・やっぱりDualで行こう! その2
6月21日・・・・・ビデオキャプチャカードを買い替えた
6月28日・・・・・Matrox Parhelia-512続報。ウィルスと、ドメインの話

 


6月28日
今日は短め
 

直近! Matrox「Parhelia-512」

http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20020629/etc_parhelia.html
http://akiba.ascii24.com/akiba/news/2002/06/26/636801-000.html

 正式名称はParhelia DDR 128M AGPです。

 日本代理店であるInfomagicより、7月第一週の末より発売開始との発表がありました。本国の出荷が6月30日ですから、それを前後してバルク版の登場が予想されます。

 アナウンスでは、正規パッケージ版がコアクロック220MHz、メモリクロックは275MHz、バルク版は、それを若干下まわるコアクロック200MHz、メモリクロックは250MHz品で出てくると言われておりました。
 これにより、パフォーマンスを狙う人は7月まで待って正規版を、いちはやく手に入れたい人はバルク版を、と済み分けが出来そうだと予想していたのですが、噂を聞く限り、当初は、正規版もバルクと同じクロック品との事。
 おそらく、歩留まりが悪く、予想していたクロックで選別していたのでは、商品が取れないと言うことからの措置ではないかと思われます。

 各所で出ているベンチマークテストでは、ATIのRADEON8500と同等nVidiaのGeFouce4Tiには届かない、という所のようです。
 上記の歩留まりを考えるかぎり、オーバークロックに耐えるものも少なそうです。3Dに注目していたユーザには、ちょっと残念かもしれませんね。
 個人的にも、一瞬でいいから最速の座を奪い取って欲しかったです。じゃないと、5万も6万も出せないよ。うわ~ん!

 という訳で、値段も考慮すると、バルク版の第一ロットが入手できない場合は、第二ロットを素直に狙うと言う作戦に切り替えようと思います。
 秋には、廉価版の64MB版と、上位の256MB版が出てきて、値段もこなれると思いますので、それを待つのもいいでしょう。

 日曜日にでも、秋葉原の店頭デモを見てきて、その感想を載せたいと思います。
 ※6/29追記Infomagicの初回出荷(秋葉原?)は200本程度との事。バルクと同速度のものだそうです。

 ウィルス

 地球の裏側からメールが届きました。

 差出人のメールアドレスを見ると、.brなので、ブラジルだと思います。
 ご丁寧に、あなたのメールには、ウィルスに感染していたので駆除しましたよ、とプロバイダのメールチェックサービスからの返信のようです。
 でも、スペイン語なので、英日翻訳に通しても、意味不明でした。
 間違ってないと思うけど。訳文は、「あなたのお父さんは○○▲△の~」と言うような文でした。まったくもって謎。

 ちなみに、私のマシンは感染してませんし、レポートに出てくるウィルス名「I-Worm.Klez.h」を見ても、アドレス詐称で飛んでいったものと考えて間違いないでしょう。
 それにしても、ブラジルまで、届くんですね。
 予想外に、メール添付型のウィルスの伝達能力はすごいようです。あなどってました。

 またドメイン

 なにげなくドメインが取得したくなり、お名前.comを徘徊。
 これは、自分で運用してるサーバーで使う、実験用のドメインも含めてなんですけどね。

 とみると、freehouse.jpが空いているじゃないですか。
 「.com」や、「.info」、「.net」などは使用されてるけど,「.jp」は空いてる。

 これは取らねば!ということで、さっそく取得。
 あとは、自分でやってるもんですから、速攻でプライマリドメインサーバーの書き換えと、サーバーのDNSを書き換え、apacheのhttpd.confを書き換え、メールアドレスの発行をすませました。
 ドメイン取ってから、10分ぐらいかなぁ。

 これで、すぐに使えればいいのだけど、レジストラ(ドメインを管理してる所)からのDNSの書き換えが世界中に伝達するのに、どれぐらいかかるのかなぁ? 早ければ、明日には、www.freehouse.jpが使えそうな雰囲気。

 もっとも、今のサイトのミラーを作ってもしかたないので、なにか、すごく個人的な実験場にしたいと思ってます。

 アクセスしてもロクな事がないので、告知があるまでアクセスしないように(笑)

 本日の一言「また、無駄なドメインを取ってしまった気がします」


6月21日
からっと晴れました

 唯一のトラブル

 さて、Athlonデュアル計画の第三回です。
 全てが順調に動いていたかなぁと思っっていたのですが、All In Wonder Radeonだけが見事にトラぶってくれました(AIW=TVチューナ付きで、キャプチャなどが簡単に楽しめるATI社製のビデオカードのシリーズ)。
 さすがATIという感じです。
 ドライバのできの悪さには定評があります。

 気がつくと、去年のデュアルマシンを組んだ時も同じようなトラブルを抱えて、何回もOSインストールしなおしていました。googleで検索かけたら、自分のコラムがヒットして、微妙に悲しいです。
 もう、ATIはいやん(;_;)

 細々と説明していくと、
 TVチューナー要らない → ビデオデッキ-AVアンプ-経由で取り込めるので。エアチェックもしないし。全然問題なし。ビデオデッキにYC分離だの、3Dノイズフィルターとか載ってるので、そっちを使った方がよさそう。
 MPEG2のリアルタイムキャプチャも要らない → MotionJPEG(または可逆圧縮)で取り込み、必要な処理を施してから最終的にMPEG化するから。

 要は、MPEG2で録画して手軽にDVD化するのではなくて、古い取りためてあるVHSのテープをできるだけ奇麗に補正しながら、最終的にDVD化させたいのです。音にもこだわりたいし、そういう意味で、MPEGキャプチャは全然考えられないのです。
 カノープスのMTV-1000とかMTV-2000とか買えって言われそうですが、高いんですもの。(Athlonでデュアル組んでる人の言うセリフじゃないけどね)

 とまあ、どっかのビデオカードのVIVO(Vide In Video Out)で十分じゃないかと思う今日このごろです。
 もう数ヶ月我慢したら、Matrox Parhelia-512買う予定だし。そうすれると、このRADEONに固執する必要もないな、と思う次第。
 ああ、もう、PCIのキャプチャカード買うしかないかなぁ。

 と、書いてたのが、平日の午前中。しかも、仕事中(^^;)

 魔の昼休み

 という訳で、PC用のケースファンだけを買いに行くんだ、と心に固く決めて秋葉原に行ってきました。お昼休みを使って。
 案の定、気を失ってました。お財布と、キャプチャカードを握り締めて。
 今回入手してきたのはGV-VCP3/PCIという、I/Oデータ製のキャプチャカード。
へぇ、I/Oなんか買うんだ、と言われそうですが、CX23880というデコーダーチップを搭載したカードが他に調べられなかったし、「アナログ-デジタル変換処理を従来の製品に比べ、8bitから10bitへ拡張しており、高精度処理を実現!高画質映像を再現します」という言葉に惹かれたのです。それに、チューナーなしで安かった、という理由です。

 空いてるPICスロットに放り込んで、ドライバをインストール。
 再起動してみると、なぜか使用不能になっていたAIW RADEONのキャプチャ機能が復活しているじゃないですか! OH! 神様! 何か私が悪いことをしたのでしょうか?
 念のため、適当な番組をキャプチャしてみると、ちゃ~んと動作します。
 ぐううううぅ。恨めしい。最初からちゃんと動けば、こんな時期にキャプチャカードなんて買う必要なかったのに!

 GV-VCP3/PCIの画質はシャープ。
 かといえ、高画質かと言われると、うう~ん。画素がシャープ過ぎて、ギラギラした感じを受けます。もっとも、画面自体がぼやっとした感じだったAIW RADEONよりは上ではないでしょうか。エンコードの際に、かるーくソフトネスをかければ済むので。
 あ! この画素のシャープさが、AD変換を10ビットへしたっていう事なんでしょうか? まぁ、処理する際のパラメータを覚えるのに、少し時間がかかりそうです。

 個人的に、ツールはCaptureLightを使っています。
 キャプチャするのにPremiereやMediaStudioを立ち上げるのも馬鹿らしいからです。ツールの動作が緩慢で、そのせいでコマ落ちしたら本末転倒ですしね。
 だいたい、こういう高級ツールならまだしも、安いカード付属のツールは異常に使いにくいのも原因です。

 キャプチャする場合は、MotionJPEGで行っています。これは、1コマ1コマが独立しており、後の編集がし易いからです。私は、PicVideoのものを使っていますが、現在はシェアウェアです。が
 フリーのコーデックであれば、Huffyuvが可逆圧縮でよい、と言われています。国産(日本語)よければLCLがイイでしょう。
 通常の番組などを取る時、CaptureLightには、一定間隔でファイルを分割してくれる機能があるので、30分で2GB程度のキャプチャになるように設定しています(8~10Mbps)
 なるべく高画質で、という時は、圧縮率をなるべく下げ、高画質でキャプチャします。5分で2GBですので60Mbpsクラスですね(笑)

 音声は、16bit44.1(又は48)kHzの無圧縮waveで取ります。

 実際にキャプチャします。

 AviUtlVirtualDubなどで余計な前後をカットします(再圧縮ナシでできるので)

 TMPGEncでクリッピング、ノイズの除去(必要であれば)、ゴーストの除去(必要であれば)、インターレースのプログレッシブ化などをチェック。
 MPEGを作成する場合、ビットレートなどを設定し、作成開始。

 AVIファイルを作製する場合は、AviUtlで一度、音声と映像を分離させます。
 音声は、午後のこ~だなどを用いて、MP3/160kbitあたりの高音質でエンコード(出力はWave形式)。映像を、DivXやMPEG4などでエンコード、最終的に音声と映像を多重化。
 これで、見違えるほどのMovieが出来上がります。

 お手軽MPEG2キャプチャに比べて、ものすごい時間と手間はかかりますが、それを越える画質を得られることができますよ。任意のサイズにしたり、ファイルサイズを調整したり。メリットもたくさんあると思います。
 数千円のキャプチャカードでも、ここまで出来るんだという、いい証明だと思います。

 本日の一言「MTV2000でAVIキャプチャが出来れば、絶対買うんだけどね」


6月19日
今日は暑かった!

 Matrox、Parhelia発売決定♪


 Matrox、Perhelia-512搭載カードの出荷をアナウンス 6月末に399ドルで出荷
 http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/06/19/16.html

 Matrox、Parhelia搭載ビデオカードを6月30日出荷開始
 http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0619/matrox.htm

 ようやく、Matroxのオンラインサイト「Shopmatrox.com」での予約が始まりました。日本からの注文は受付けていませんが、前後して秋葉原や、主要な電気街に並ぶはずです。
 発表から発売の間はほとんど情報らしい情報もなく、だいぶ焦らされましたが、これで安心して待つことができそうです。
 当初は、ビデオメモリ128MBの製品がリリースされ、64MB、256MBの製品が若干遅れてからの発売になるそうです。
 64MB品は廉価になるようなので、399ドル=50,000円ぐらいがちょっと高いなぁと思う人や、初期版が恐いと思う人はそちらを待つのもイイかもしれません。

 余りの熱風で洗濯物が早く乾きそうです。

 浴室乾燥に最適じゃないかと思う今日このごろ。
 排気ファンから出てくる風が、暖かいどころか、「熱い!」 Athlonの小さなコアから、これほどの熱量が出てくるなんて、逆の意味で驚きです。
 CPUファンなしで焼き鳥(今のは鳥じゃないか(^^;))になるって言うのも、まんざらじゃないなぁ、と思う次第。

 さて、昨日は、AthlonXPのMP化の途中でしたね。
 何しろ、Webで確認しようにも、稼働するマシンは既に外されて、床の上に転がっている状態。かといって、XPのままインストールしたのでは、WIndows2000は、シングルCPUモードになってしまい、もう一度インストールしないとマルチプロセッサモードになってくれません。これは面倒。
 という訳で、男の意地を掛けた勝負です。

 「L5をクローズ、オープン、オープン、クローズ」
 です。がそう言っています。


クリックすると拡大

 最近のAthlonは簡単にショートさせられないように、溝が彫ってありますので気をつけましょう。
 コンダクティブペンで、他の端子にかからないように気をつけて塗ります。
 これで、AthlonXP改の出来上がりです。

 と、チェック中、上手く塗ることができず、どうしてもXPと認識されてしまいました。何度かやっているうちに、あれ?CPUファンが回っていない! ファンだけ取りつけて、電源コネクタを接続していなかった
 ぎゃああああああ!
 ものの10秒ほどでしたが、涙が出そうになりました。
 ああ、1個ダメにするなら、AthlonMPにしておけば良かった。ううう。

 とまあ、結果としては無事に起動しました。
 死んでなかったようです。ああ、よかった!

 正しくAthlonMPと誤認(笑)してくれた後は、簡単なものです。
 BIOSの設定を確認して、念のため、デフォルトをロード。時間を設定して保存。最近のマザーはほとんどオートで平気ですから楽ですね。
 認識してくれた時は、思わず「やった!」とガッツポーズを取ってしまいました(^^)

 油断大敵

 さて、Windowsをインストールと思いきや。
 困った事が発生しました。

 インストールさせる為のブートさせるディスクがないのです。
 私が持っているWindows2000のCDは、傷をつけて壊れてしまった為に、ブートできない状態でバックアップ取ってあるものしかないんです。
 一枚、ブートできるFDを発見しましたが、CD-ROMのドライバの入っていない役に立たないものです。
 どうにかならないのでしょうか?
 あまりの情けなさに、本日2度目の涙チョチョギレ状態です。

 Windows以外では、BeOS5やら、RedHatLinux7.2やら、omoikaneやらなにやらあるんですが、DOS/Windows系じゃないと意味がない。
 そこで、なんとか探し出したのは、Windows2000RC2 English。
 おお、昔雑誌のオマケについてた奴だったか、申し込んで貰った奴だったか。忘れました。とりあえずブートしますが、役に立ちません(笑)
 再びCDケースの中を漁っていると、ブータブルCDを作る実験用に作ったCD-Rがあるじゃないですか!
 無駄だと思いつつ、作っておいてよかった。これがなかったら、わざわざ友達の家まで行くか、会社まで行って起動ディスクだけ作らないといけない所でした。
 fdiskとフォーマットを行い準備OK!

 起動ディスクとして最低限必要なもの。Windows95/98系から作ります。
 sysコマンド、Format /sで起動できるようにされたFD。io.sys。
 himem.sys
 oakcdrom.sys
 mscdex.exe

 とまあ、こんなもの。日本語はバケますが、慣れれば勘で行けます。日本語環境を入れると、メモリが足りないと言われる事もあるので、この構成のほうがシンプルでいいかも。
 追加で、
 fdisk.exe
 format.exe

 これでディスク回りもOK。
 Smartdrv.exe
 を入れておくと、インストールの時に高速化されて非常にgood!
 Edit.exe
 があっても便利かもしれません。

 config.sys
 dos=high,umb
 device=himem.sys
 device=oemcd.sys /d:msce001
 lastdrive=z

 autoexec.bat
 smartdrv
 mscdex /d:msced001

 OSの起動!

 なんとか、Windows2000日本語版をインストールしました。
 その後、サービスパックを当て、ドライバ類を入れ、DirectXを入れ、WindowsUpdateし、最低限のアプリをインストールしました。
 やっぱり、インストール直後のWindowsの起動は早いです。マシンのスピードもそうなんですが、レジストリのサイズが大きく影響してますね。
 そして、タスクマネージャを見ると、ちゃんとCPUウィンドウが2つ表示されていいます。パーフェクトです!。

とりあえず、コレというベンチマークが見当たらなかったので、HDBench3.30。
Name String AMD Athlon(tm) MP
VideoCard ALL-IN-WONDER RADEON
Resolution 1024x768 (32Bit color)
Memory 1048,048 KByte
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 2

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
37931 142345 173183 33379 37151 60811 37
             
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy
22800 32943 9146 763 31653 22831 2238

 とりあえず、参考まで。
 Matrox「Parhelia-512」入手できたら、ちゃんとベンチ取ります。

 どれぐらいかというと、100MBに圧縮された雑多なファイルを2個同時に解凍しても、CPUの利用率が40%~60%程度という、あり余るパワー。352×240のMotionJPEGのデータをTMPEGEncでMPEG1へエンコードするのに、リアルタイム以上の速度でできるパワー。

 MPX2を使っていて思うのは、EV6バスと、クロスバースイッチによるポイントツーポイント接続のすばらしさ。
 Pentium系のデュアルでメモリ帯域をいっぱいいっぱい使うアプリを走らせた事のある人は分かると思うのですが、ちょっとストールしてるような鈍さがあったのです。ところが、このMPX2では、全くと言っていいほどそのような引っかかりと感じません。
 これだ! これだよ! 欲しかったのは!
 と、声を大にして言える満足を手に入れられた喜びが、ここにありました。

 今回コスト優先で導入した為、メモリや、マザーボードのロット、相性などによって安定して稼働しない可能性もあります。少しクロックを落としたAthlonMPと、Registeredタイプのメモリ、余裕のある電源を用意した方が良いでしょう。

 本日の一言「このシステムも1年しか持たなかったりして」


6月18日
雨足が強いです

やっぱりDualで行こう!

 一度デュアルプロセッサの環境に慣れてしまうと、シングルプロセッサで動かす、ほんの瞬間の負荷による処理の中断にイライラしてしまうものです。
 ピークの処理性能よりも、安定した性能をどれだけ維持できるか。それがデュアルプロセッサのいいところです。
 簡単に言うと、CD-ROMからHDDにファイルをコピーしたりしているあいだに、流しているMP3の音楽が音飛びしてしまったり。大きな圧縮ファイルを解凍している間は何も操作できなくてイライラしたり。こういったものが、ほぼ解消されます。
 もちろん、複数のプロセッサに対応したアプリケーションなら、通常のCPUより高速に処理できるというのは言うまでもありません。

 もともと、Intel Pentium3 1BGHzでデュアル運用していたのです。性能的に特に不満もなかったのですが(あ~、MPEGのエンコードは遅いなぁと思っておりましたが)、ある日を境にバタッとマシンが起動しなくなってしまったのです。
 CPUを一つ抜き、起動させると、なんとか起動します。
 おかしいな、と、CPUを差し替えてもちゃんとWindowsは起動しますので、電源がヘタってきたのか、マザーボードの電源系がだめになったかのようです。
 前回のデュアル運用から1年。丁度いい按配なのかもしれません。
 (後から分かった事ですが、このマザー(ABIT VP6)。電源周りのアルミ電解コンデンサがパンパンに膨らんでおりました。一部は駅漏れした部分もあり、これでよく動いていたなぁと内心冷や汗です。賞味期限を5年も過ぎた缶詰のようでした。もう少し使っていたら、爆発していたかもしれません)

欲しい時に品物はナシ

 給料も出たと言うことで、現金を握り締めて秋葉原へ向かいました。
 メモリの価格もだいぶこなれてきたし、Athlonは安くなったしで万々歳です。

 ※去年の大暴落時に比べると、まだ高いけど、納得できる価格。DDRメモリ、それも、512MBモジュールになると、相性問題が大きかったので、今まで待ってたのは正解だと思う。
 ※0.13ミクロンプロセスのThoroughbredコアAthlonXP2200+のおかげ。もう少ししたらまだ下がると思うけど、ボーナス商戦で上がるのも否定できない。

 今回買ってきたもの。
 マザー Iwill製MPX2
 メモリ PC2100CL2 512MB ×2
 CPU AMD AthlonXP 2000+

 あとは、現在使っているパーツを流用します。電源が300Wと少々心配がありますが、何とかなるでしょう(CPUに必要な3V系の出力の大きい電源の為)。
 と、CPUとメモリはすぐに手に入ったのですが、肝心のマザーが入手出来ず、秋葉原を迷走してしまいました。小さなお店の片隅から、大きなお店の在庫まで聞いて調べたんですが、来週には入荷しますよ、という冷たい声。
 自作機は、欲しい時が買い時なんじゃ!
 と、必死に捜し回った所、某大手チェーン店に「現品のみ」との表示が! おお、その飾ってあるやつ下さい(^^)

 あまりの嬉しさに、帰ってから旧マシンのバックアップも上げずに分解&掃除開始!
 続けざまにマザーにCPUをセット。
 メモリーON! おおおお! 夢の1GB装着! 昔は「男は黙ってメモリ3ケタ」と銘打って、128MB載せるのがステータスだった時期もありましたが、今や、その8倍。一桁上です。なんか、ジャンクで売ってるHDDよりも容量多いんですけど(汗)
 そして、ケースに装着しようと思った瞬間!
 メモリと、3.5インチのシャドウベイが干渉します。HDDを外せば付けられるのですが、マザーを中ぶらりんにするわけにも行きません。とりあえずHDDは床の上に置いておきます。
 さらに、CD-ROMドライブへのケーブルが届きません。いや、1台なら届くのですが、2台目に届きません。しょうがないので、2台目は外しておきます。
 デュアル用のマザーは、普通のATXのサイズに比べて大きいです。特にAthlonのように放熱に気を使うCPUはスペースを空けておかないといけませんからなおさらです。
 普通より2サイズ大きいMPX2は、また、IDEのコネクタが最下部にあり、ケーブルの引き回しがギリギリです。ああ、これは困った。
 長めのケーブル。HDD固定用の金具を別途買ってこなくてはならなそうです。

 さて、話を戻しましょう。
 今回、買ってきたのはAthlonXPです。
 最近のものは、そのまま刺してもデュアル動作してくれません。
 いきなり改造して、実はCPUが初期不良だったら目も当てられません。まずは一つ目を刺し、コアを壊さないように慎重にCPUクーラーを付け、起動。無事にBIOSの画面を見ることができたので、プライマリ側のCPUを未チェックのものに交換。そして再起動。これまた問題なし。
 モノは試しと、AthlonXPを無改造で2個刺して見たところ、案の定1個としてしか認識せず撃沈。ま、予想通り、と。

 AthlonXPをAthlonMPにしなくては折角のデュアルマザーが泣いてしまいます。
 AthlonXPと、AhlonMPの違いは、CPU表面にある部分の一部がショートしてるかしてないか(あとは、保証があるかないか)。
 さて、ここで登場するのがコンダクティブペン(ConductivePen)。これは、基板補修用などに使われる電導トレースペンで、導電体を塗りつけるようなものです。以前のAthlonは、鉛筆でショートさせたり、半田を使ってたんですが、鉛筆では不安が残るし、半田は熱くなって逆にCPU壊しちゃうかもしれないし、難しいかったんです。それに、最近のものは、ショートさせるパターンの間に削りが入っていて、鉛筆などでお気軽にショートさせられないんですね。
 AthlonMPが27500円。コレが2個で55000円。
 AthlonXPだと、20000円。2個で40000円。コンダクティブペンが3000円でお釣りがきますから、差し引き、12000円(2002/06/15現在)。
 この差を危険と感じる人は、MPを、お得と感じるならXPを買いましょう。

 ところが、うっかりしてました。
 CPUの表面には何個もそのパターンが書いてあって、どれを修正すればAthlonMPになるのかを忘れてしまったのです。
 L1をどうにかすると、FSBに対する倍率調整ができるようになったように思います。ただ、ただでさえ速いCPUで、凄まじい熱量を放出してくれるので、クロックダウンをすることはあっても、オーバークロックさせる事はないと思います。
 CPUクーラーから掃き出される空気は、まさに熱風です。
 たとえCPUが生き残っても、他のデバイスが死んでしまいそうな熱さです。これも後で対策しないと駄目ですね。
 ああ、思いだすんだ! 記憶の中から! うおおおおおお!

本日の一言「やっぱり、準備してからセットアップしようね(^^;)」


6月5日
梅雨はもうすぐ?


 低騒音化サーバーを目指して

 何度となく取り上げてきている、自宅のADSL回線を利用した簡易サーバー。

 2月7日・・・・・自宅サーバーを作ろう その1
 2月12日・・・・・自宅サーバーを作ろう その2
 3月11日・・・・・自宅サーバー、一応の完成
 5月5日・・・・・サーバーを観察する

 これが、あまりにもうるさい。
 作成したばかりの冬場は、気温の低さもあってなんとかファンレスで持ちこたえていたものの、春先の温かい陽気についにダウン。涙を飲んでCPUにファンを付けたら、安定はしてくれるものの、独特のファンノイズに悩まされる毎日。
 ああ、どうすりゃいいのよ。
 仕事のデータを持ち帰ったり、友人と下らないデータの交換や、内々の連絡用掲示板などを動かしてる関係上、既になくてはならないものとなっている為、止めるわけにもいかない。

 まくら元で換気扇が回ってるイメージ。
 しかも、回転数が速いので、高周波気味。

 換気扇なんて、キッチンで回ってたって気になるのに、まくら元でキーンと鳴ってるなんて、正気の沙汰じゃないです。
 ケース買ってくれば全ては済んでしまうのですが、それでは、あるもので組み立てると言うポリシーに反します。

 音を減らすには。

 パソコンは電子部品の塊なので、基本的に無音です。
 音は、力が物を動かした時の振動が伝わるものです(厳密なツッコミはやめてね)。
 駆動部をどうにかすればイイってことで。
 じゃあ、駆動部はどこかと言うと、HDD、CD/DVD関係のドライブ類と、冷却用FANという事です。
 HDDは、パッキングする。低回転、低発熱を選んでおきましょう。
 CD/DVDはあんまり動作させないので気にしない(ぉぃ OSのインストール以外は、電源線抜いてますし。音なんて絶対にしないし。

 一般的には、HDDは、ゴムワッシャーなどで止めて、ケースの共振を防ぐ事。CD/DVDも同様です。ケースの内側に、吸音マットでも薄く貼っておけば、だいぶ効果が上がるでしょう。空気の流れを遮断しない程度に薄くです。熱持ちやすいので。

 あとは、ファン類です。
 これは、パッキングすると空気が流れなくなるのでNGです(当たり前)。
 ファンの能力はは、径×回転数×効率(フィンの形状や枚数)で決まります。この中で、騒音となり易いのが回転数です。いえ、ね。フィンの形状とかを語りだしたらキリがないですから忘れましょう。もちろん、音を出しにくい形状と言うのは存在しますが、私にはよくわかりません(涙)

 回転数を落とす → 風量が落ちる → 音が静か!

 発熱している物体(ウチの場合CPU)を冷すのに十分な風量だけ確保できていればOKなので、電源線に抵抗をかましてあげればいいことになります。
 ええ、ファンなんて物は、適当な電圧でも動くものです。余り低すぎると、回転しませんし、万一止まってしまった場合に、再度回転するか難しいので、そこらへんを見極める必要があります。

 ここからがメイン。
 うわ、前置き長いなぁ。相変わらず。

 

 簡単なのは、一般の4線式。HDDや、CD/DVDドライブに給電してる線。
 黄色12V 黒GND 赤5V

 ケースファン・CPUファン用は、2~3線。
 黄色センサ 赤12v 黒GND

 4線式であれば、コネクタを改造して5Vで動かしてみる事です。さすがに5Vじゃキツイかな?
 12Vと、GNDの代わりに5Vを使うと、理論上7Vが取れるのですが、お薦めしません。ファンは動きますが、それ以外の電源部分に余計な負荷を掛ける事になるので、最悪電源のコンデンサが壊れたりします。
 実際に、火を噴いたの、煙が上がったなどの話は聞きませんが、やらない方がいいですよ。
 となると、12V線を途中で切り、抵抗を付ける事になります。
 おおよそ、50Ωで7V程度、33Ωで8.5V程度になると思います。
 改造したいファンの大きさや消費電力などによって、必要な電圧は異なります。あまりギリギリにせずに、ファンの回転を手で止めてもすぐに回転して安定する程度で抑えましょう。

 で買ってきたもの。

 ベースになる骨組みを作ります。半田付けし易いようにです。
 抵抗を2本並列に半田付けします。(100Ω/2で50Ω)

 テストで回転させてみます。
 うう~ん、もう少しパワーがないと、不意のところで止まってしまいそうです。、もう少し電圧を上げてみましょう。
 残ったもう一つを半田付け。(100Ω/3で33Ω)


拡大!

 テストすると、おおう、なかなかいい感じ。騒音はほとんど感じません。これで、夜も快眠できそうです。

 とまあ、自分も苦労しているわけですが、静音PCがはやってますね。
 そういえば、昔のPCって、電源用のファンしかなくて聞こえてても「ふーーーん」という程度だったのに、最近のは「ぐぉぉぉぉぉぉ~~~~ん」だもんなぁ。空気吸ってるって感じするもんなぁ。
 さすがにうるさいよなぁ。
 性能を上げるのもいいけど、電力資源を無駄に使ってるしがしてならない今日このごろです。

 ノートPCのHDD交換

 先輩の使っていたThinkPadのHDDが、何の前ぶれもなくお亡くなりになりました。
 予想通りバックアップなんぞ取っておらず、ここ一年ぐらいのデータが全てパー(笑)  社内文書に、メールに、アドレス帳に、その他諸々。先輩泣きそうな顔です。
 容量は、20GBと非常にお手ごろ。
 これをなんとか復旧できないだろうか?
 今、使ってるLet's Noteにに移植できないものかと思案してみました。
 丁度、9.5mm厚だし、復旧させることができれば大きな利益。だって、Let's NoteのHDD容量は、6GBしかないんだもん!
 先輩に「できればサルベージ(救出)して!」
 と、言わせることができたので、正式に、この壊れたHDDを貰ってきました。

 落としたり、叩いたりと言う衝撃がないのにHDDが壊れる時は、期間に差があっても、何らかの予兆が出る事が多いです。不良セクタができて、そこを回避する為に代替セクタへの書き込みで、シッピング音がしたり。書き込みに失敗したりです。
 最近は、ユーティリティでその手の障害を報告してくれるようですし、なんだか、パソコンは壊れないもの、と思っている人も多いはず。
 HDDなんて駆動部分が多い物体は、消耗品です。動いてたっていつかは壊れるものです。
 しかし、バックアップを取っている人は壊れない、取っていない人のは壊れる。バックアップを取ろう思ったら壊れる。
 ああ、不思議不思議。

 まず買ってきたのが、2.5インチHDDのコネクタを3.5インチのものに差し込めるコネクタ変換器。
 これで、デスクトップPCから繋いでみて、どの程度壊れているのかを判定します。
 ノート用のHDDはサイズが違うだけで、一般的な3.5インチHDDと電気的な特性は一緒ですから、コネクタも安いもの。マウンタ付きで980円でした(遅くに秋葉原に着いたので、買えただけでもラッキー)。

 早速、繋いでみた所、うまく刺さらない。
 アレレ?と、見ると、変換コネクタにはピンが生えてるのに、ケーブルの方は穴が塞がってる! 逆刺し防止用の仕組みですが、たまに困るんですよね。
 しょうがないんで、ペンチでグニャっと折り曲げておきました。
 我ながらアバウト。
 そのまま、電源を繋いで、余っているIDEのセカンダリへ。PCの電源スイッチをON!

 ぎぎぎぎぎっ ガチ。 ギギギギギギっ ガチ。

 な? あからさまにヘッドクラッシュしたHDDの異音がします。
 念のため、もう一度コネクタの接続などを調べて見ましたが、問題なし。再度電源ON。

 ぎぎぎぎぎっ ガチ。 ギギギギギギっ ガチ。

>先輩の使っていたThinkPadのHDDが、何の前ぶれもなくお亡くなりになりました。
 先輩、音全然しないって言ってたじゃないですか。
 めちゃめちゃしますよ。壊れてますよ。認識すらしないですよ。トホホホ。

 がこん。ゴロン。 < ゴミ箱へ投げ棄てた音。

 本日の一言「最近の自作って、組み立てだけだよなぁ」



当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

[戻る]