公益財団法人合気会 茨城支部道場
 
 
 合気道開祖植芝盛平翁像除幕式・祝賀会 (2009/12/8記)
 合気道開祖植芝盛平翁像除幕式は、十一月八日、茨城県笠間市の合気神社にて行われた。祭員入殿の後、祓式行事、合気道開祖植芝盛平翁像除幕式祝詞奏上、玉串奉奠、天津祝詞奏上、祖霊報告の後、開祖像は除幕された
銅像除幕式(2009年)
 除幕後、磯山博開祖像建立実行委員代表より「皆さんの心温まるご協力によりまして、このように立派な像が出来上がりました。心から感謝申し上げます」とお礼の挨拶、植芝守央道主より「合気道開祖植芝盛平翁は昭和十五年にこの岩間に土地を購入し、昭和十八年に神社を建立し、野外道場をつくられました。そして、戦後日本の国が落ち着くまでこの地で武農一如の生活をおくられます。この度は発起人の方々を始めとし、合気道を学ぶ大勢の皆様のお力でこのように素晴らしい開祖の像を建立し、合気神社にご寄進賜りましたことを植芝家といたしまして感謝する次第でございます。現在合気道開祖の唱えました哲理と技は世界九十五か国にまで広がり多くの方々に理解されております。この素晴らしい合気道を私達はよりよい形で後世に伝えていくのが責務でございます。そういう意味でこの像を作って頂き、開祖を顕彰することは非常に意義のあることだと確信いたしております」と挨拶。また、橋本県知事も駆けつけ「開祖盛平翁の素晴らしい像が出来上がったことを私どもも大変に嬉しく思っております。私も大学在学中、合気道をやりましたので、感慨深いものがあります。これを機会に益々この地が発展して、海外の方々もこの地を目指して来て頂ければありがたいと思っております。関係者の皆様の努力に対し心から敬意を表しますと共に合気道の更なる発展をお祈り申し上げます」と挨拶、続いて山口伸樹笠間市長より「今日は開祖植芝盛平翁像建立式典に国内外から大勢の皆様にお集まりを頂きまして、立派に執り行われましたことを心からお祝いを申し上げます。この合気神社は笠間市にとっても大きな名所であり、開祖の像が建立されましたことは笠間市にとっても誇りであり、シンボルの一つとなると思います。行政と致しましても合気道の普及に貢献していきたいと考えております」と挨拶があり、その後、道主を中央に来賓各位が像の前で記念撮影をした。
 祝賀会はパークスガーデンプレイスに移動し行われ、開祖像建立発起人代表として多田宏本部師範が「植芝盛平先生の銅像の建立に際しましては、極めて難しい経済状況でありながら多分の御寄付金を賜りまして誠に有難うございます。これも偏に合気道のご遺徳と合気道の素晴らしさを示すものであろうと思われます。合気道を通じて日本の文化をより深く受け継ごうという方が大勢おられます。植芝守央先生を中心とし、益々稽古に励まなければいけません。これを機会に皆様方の益々のご精進とご健勝を、さらに合気道の発展と合気会の弥栄を祈って御礼とさせて頂きます」と挨拶をのべた。植芝道主の挨拶の後、来賓挨拶として額賀福志郎衆議院議員、山谷えり子参議院議員、渡辺千明笠間副市長、庄堂琢磨田辺副市長、古藤昇司(財)合気会常務理事より挨拶があった。
銅像除幕式(2009年)
銅像除幕式(2009年)
 その後、盛岡公彦立体写真像(株)取締役会長、中野剛弘稲田石材商工業協同組合理事長に多田本部師範より感謝状が贈呈された。
 藤枝一弘茨城県合気道連盟理事長の音頭で祝杯を上げた。海外から出席された代表者によるスピーチと開祖のお供をされたことのある、美留町ふみ枝様(昭和28年入門)による舞踊の披露があり会場が大いに盛り上がった。最後には磯山博開祖像建立実行委員代表よりお礼の挨拶で閉会となった
 
 道主特別講習会 (2009/12/8記)
 道主特別講習会は九月十九・二十日の両日、開祖所縁の地岩間(現笠間市)の財団法人合気会茨城支部道場で開催された。
講習会は今年で五回目となり、北は北海道から南は香川県、海外からはデンマーク、オランダからの参加があり、初段以上の三十二団体から百二十三名が参加した。
講習会は午後一時から三時までの二時間、植芝守央道主による指導が行われた。一日目の講習は基本動作である入り身と転換の重要性、全ての技において入り身と転換が含まれていると片手取り、諸手取り、両手取り、正面横面打ちを通して説明された。また片手の取り方、諸手の取り方、両手の取り方、面の打ち方も指導された。
 講習会終了後、午後六時から茨城県支部道場内で道主を囲んでの親睦会が行われた。会の半ばで各参加団体の紹介、近況報告が行われ参加者は開祖所縁の道場で親睦を深めた。
二日目の講習会は午前十時から正午までの二時間、道主による指導で行われた。
講習会は肩取り面打ち、後ろ両手取り、後ろ両肩取りからから姿勢、目付、位置取り等の基本を指導され、最後に二日間の講習を総括され講習を終えた。
道主特別講習会(2009年)
 合気道開祖植芝盛平翁像建立地鎮祭 (2009/9/25記)
 九月十九、午前十時より合気道開祖植芝盛平翁像建立にあたって地鎮祭が合気神社内において行われた。地鎮祭には植芝守央道主、磯山博合気道開祖植芝盛平翁像建立実行委員会実行委員が参列し、海老澤五郎大本岩間分所祭主のもと行われた。祭主の祝詞奏上の後道主が穿初、玉串奉奠を行い地鎮祭は滞りなく行われた。
合気道開祖植芝盛平翁像建立地鎮祭
 合気神社大祭と開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭 (2009/5/19記)
合気神社例大祭(2009)
合気神社例大祭(2009)
 (財)合気会は四月二十九日午前十一時より、茨城県笠間市(旧岩間町)の合気神社で「合気神社大祭」と「開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭」を執り行った。当日は千五百名近くの参拝者が集まった。
 合気神社大祭は修祓に始まり大祭祝詞、植芝家を始め各界代表の玉串捧奠が行われ、参拝者全員で神言を奏上し、開祖・二代道主慰霊祭に移った。
 慰霊祭は祖霊、開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭祝詞の後、植芝家、門弟代表、合気会役員代表、開祖所縁の参拝者、二代道主所縁の参拝者、参拝者代表による玉串奉呈が行われた後、天津祝詞が奏上された。
 続いて、植芝守央道主が「本日はご多用のなか、この様に大勢の皆様にお集まりいただき開祖・吉祥丸二代道主の慰霊祭にお集まりいただき本当にありがとうございました。開祖植芝盛平翁は昭和四十四年四月二十六日午前五時未明頃、それから吉祥丸二代道主は平成十一年一月四日午後五時半ごろに亡くなられました。開祖の創られた素晴らしい合気道は開祖がなくなられてからこの四十年間の間に世界九十五カ国に大きな輪に広がってきております。この流れは吉祥丸二代道主を始めとする先達の方々が心血を注いで普及に努力されてきたからだとおもっております。この流れを私どもは大切にして日々の稽古をしっかりとやり、合気道を多くの方々に理解していただきたいと私は思いますし、そのことを今日神前に誓わせていただきました。これからも皆様日々の精進を忘れずに頑張っていただきたいと思います。本日は本当にありがとうございました」と主催者挨拶を述べた。
 このあと、道主による奉納演武が社殿で行われ、午後十二時半祭典を終了した。
十二時五十分より、場所を道場内と山つつじが咲いている野外に移し、直会が開かれ、植芝道主の挨拶、続いて来賓を代表して山口伸樹笠間市長と福田安雄田辺市収入役の挨拶があった。多田宏本部師範の音頭で乾杯が行われ、懇親会へと移り大いに盛り上がり、磯山博日本合気道連盟理事長の中締めの挨拶で直会が閉じられた
 奉仕作業のお礼 (2009/5/19記)
 去る四月二十六日(日)合気神社境内及びその周辺への奉仕作業には本部道場をはじめ茨城県内は勿論、神奈川、埼玉等県外から八十余名の方々が参加して戴き、瞬く間にきれいになり、二十九日の例大祭にお出でになった大勢の皆様には心地よく参拝して戴けたものと思います。
 先ずは紙面をお借りし、奉仕作業参加者へのお礼を申し上げます
合気神社清掃奉仕作業(2009年)
(財)合気会茨城支部道場
道場長代行 磯山 博
合気神社清掃奉仕作業(2009年)
合気神社清掃奉仕作業(2009年)
合気神社清掃奉仕作業(2009年)
合気神社清掃奉仕作業(2009年)
 平成21年度鏡開き式 (2009/1/30記)
合気会茨城支部道場鏡開き式(2009年)
 平成二十一年最初の合気神社月例祭は一月十八日午前十一時より執り行われた。道主は神社拝殿で祝詞を奏上し、多くの会員と共に参拝をした。
 引き続き正午から「鏡開き式」が茨城支部道場で開催され、式は稲垣繁實総務部長の司会で進行された。初めに道主から「皆さんとともに茨城で鏡開きが出来ることを大変喜ばしく思います。昨年は国際大会など、国内外で合気道の輪が広がっています。開祖、吉祥丸道主が広めたこの輪が、しっかりと確実に大きくなっていくように、今年一年も日々の稽古を大切にし、皆様と共に頑張ってゆきたい。」との挨拶があった。
 続いて磯山博道場長代行は、「昨年の厳しい世の中でも合気道は明るい一年でした。今年もより明るい一年としていきましょう。」と挨拶。続いて渡邉千明笠間市副市長、町田征久笠間市議会副議長の祝辞があり、奉納された二斗樽の鏡割りが行われた。その後、会員の御夫人方の手料理と樽酒、お汁粉が振舞われ、楽しい語らいのうち鏡開き式は盛会に終了した。
 新春道言 (2009/1/10記)
 あけましておめでとうございます。
あまりにもめまぐるしく、様々な事が取り沙汰されている昨今、こうして新しき年を祝すことができることが本当に幸せであるとしみじみ感じます。合気会も昨年全ての大きな行事など成功裏に終えることが出来、今年も更なる飛躍を望むところです。
 今年は開祖植芝盛平翁没後四十年にあたりますが、今一度開祖の心を思い起こしていただきたいと思います。
合気会道主画像
合気道道主 植芝守央 
 開祖は「真の武道とは、いたずらに力に頼り他人と相対して強弱・勝敗を争う格闘技ではなく、日ごろ同志と相和して切磋琢磨をはかりつつ、自己の人格的完成を願う求道にほかならぬ」との結論を得て「合気は愛気である」と喝破されたのです。また、「合気道においてはこちらから攻めるということは絶対ない。攻め掛かるということは、己の必勝の自信の未だたらざる証拠であり、すなわちその気持ちが既に己の精神の負けを感じていることにほかならぬからである」と説いています。
 この合気道の精神が開祖から次代に引き継がれて四十年になります。その間、合気道は植芝吉祥丸二代道主の尽力により世界に普及され、次代世代へと引き継がれている今なおその輪はますます大きくなり、九十以上の国々で、多くの愛好家たちがその技と精神を会得しようと日々稽古に励んでおります。それは、合気道が真の武道であるからこそ時代を超えて今日にまで生き続け、求められているのだと思います。
 合気道は日々、心身の鍛錬の道とはいえ、確実に時代は流れ様相も変わってきていますので、時代に即した考え方もしていかなければならないかもしれません。それは言葉で言うようには簡単なことではあります。しかし、そこで忘れていけないのは創始者の理念なのです。創始者の合気道の理念の根幹を覆すようなことがあっては決してならないのです。
 昭和五十一年に国際合気道連盟が発足し、現在五十カ国が加盟しております。様々な国、人種、宗教の人々が集まり、様々な発想と考え方の中で会議が行われており、まさに国際化への潮流を感じます。そして、昨年は第十回国際合気道大会が開祖植芝盛平翁生誕の地、和歌山県田辺市で開催され、国内外から多くの参加者を得ましたことを大変嬉しく思います。しかし、どのように国際化が叫ばれ、進んだとしても合気道の本質を曲げる事も変える事も出来ません。合気道が広がれば広がるほど前述した合気道開祖の理念を大切に守らなければならないと思います。
 日本国内の足元をしっかりと固め、日本が誇る武道の一つである信念を持って世界に発信し、国際交流に貢献していきたいと常日頃思っております。田辺市で開催されました「国際合気道大会」はまさに合気道関係者のみならず田辺市民の方々、海外からの参加者の真の国際交流であったと思います。また、同大会に先立ちプレイベントとして、開祖ゆかりの四市町による友好都市提携調印式が、二月の「第七回植芝盛平翁の故郷を訪ねて」の日程の中で行われました。このことも開祖の理念である「和合の精神」が活かされた喜ばしいことだと思います。
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