公益財団法人合気会 茨城支部道場
 
 
 合気神社例大祭について (2021/3/24記)
令和3年4月29日に開催予定の「合気神社例大祭」につきましては、新型コロナウィルス感染が現時点においても収束の見通しが立たない状況に鑑み、規模を縮小して植芝家、合気道本部道場および茨城支部道場関係者のみで執り行うことといたしました。
なお、当日の様子は、後日ホームページ上で動画配信を予定しております。
ご理解とご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
合気道道主 植芝 守央
 訃報 (2021/2/16記)
茨城支部道場顧問 藤枝一弘様が令和3年2月16日に逝去いたしました。
長年にわたり茨城支部道場の顧問をしていただいたことに深謝し、ここに謹んでお知らせ申し上げます。
逞しく進む
 新春挨拶 (2021/2/1記)
合気道道主 植芝守央
合気道道主 植芝守央
 皆様、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
令和三年、新しい年が始まりました。今年は私が合気道の道を歩み始めて初めて合気道本部道場の越年稽古中に新年を迎えることが出来ませんでした。もちろん、私の新年のご挨拶をネットにて配信するのも初めての事でした。ここに、改めて今年がより良い年になりますよう心から「あけましておめでとうございます」と申し上げます。
 昨年は新型コロナウィルス(COVID-19)が世界中に感染拡大し、多くの国々で経済・人々の暮らしに未曾有の危機的状況をもたらし、今なお続いております。そして、コロナ禍に多くの方々が働き方、生活の仕方、人との関わり方などを変えざるおえなくなっていらっしゃると思います。
 昨年も合気道界は公益財団法人合気会本部を中心に国内外とも数多くの講習会、周年記念行事がとり行われる予定でしたが殆ど延期、または中止となってしまいました。私が特に心を痛めましたのは高校生の合気道、大学生の合気道の方々です。限られた3年間・4年間に行われる演武大会が中止になってしまうことは何とも残念でなりません。今年3月に卒業してしまわれる方々にとって、今年開かれる全国高等学校合気道演武大会・全国学生合気道演武大会に参加する機会はないのですから。合気道に限らず昨年の武道・スポーツの大会の中止は本当に胸が痛みました。
 しかし、コロナ禍において気付かされたこともあります。フィジカルディスタンスと言われる中、人との絆、ふれあいがこれほど大切だということに気付かさました。緊急事態宣言で本部道場を休まなければならなかった2か月間、私の身体に染みついている合気道中心の生活と世界中の合気道同胞を思う気持ちの強さを再認識する事が出来ました。
 元の生活状況に戻れないまま新年を迎えましたが、首をうなだれているだけでは何の進歩もありません。しっかりと前を向いて、歩んでいかなければならないと強く思っております。
 今年、合気道本部道場創建90周年、財団認可80周年を迎えます。戦後の合気道を確実なものへとしてくださった吉祥丸二代道主の生誕100年の年にもあたります。
合気道は開祖植芝盛平翁が日本伝統の武術の奥義を究め、さらに厳しい精神的修養を経て完成させた現代武道です。日本の土壌から生まれた、日本の誇る文化の一つであると確信しております。本部道場が創建されてからの90年の間に、合気道は吉祥丸二代道主を主とする先達の努力により日本から世界140の国と地域へと広がってまいりました。この間、日本は敗戦という辛い状況下を潜り抜け、現在があります。戦時下は勿論稽古をすることは出来ず、終戦後も2年間ほどは避難所として開放されていたのでした。
 合気道も戦中戦後の苦しい状況下を吉祥丸二代道主が中心となり切り抜け、国内外へと大きくその輪を広げることが出来たのです。現在、私たちはこの状況下だからこそ合気道本部道場の90年の重みを感じ、先達への感謝を常に持ち、新しい年を突き進んでまいりたいと思います。
 今年は丑年です。最も動きが緩慢で歩みの遅い丑の年は、先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年と言われ、黙々と目の前の自分の仕事をこなすことが将来の成功につながると考えるとよいそうです。まさに、コロナ禍において、先を急がず、厳しい状況下でよく考え、人と人が支え合い、気持ちを合わせ、互いを思い合いながら、コツコツと歩む年なのではないでしょうか。牛歩でもしっかりと歩み、歴史を積み重ねて行きたいと思います。
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