公益財団法人合気会 茨城支部道場
 
 
 合気神社大祭 (2022/6/4記)
「合気神社大祭」と「開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭」は四月二十九日午前十一時より、茨城県笠間市(旧岩間町)の合気神社で執り行われた。当日は新型コロナウィルスの対策をしっかりと配慮しつつ500名近くの参拝者が集まった。
 合気神社は修祓に始まり、大祭祝詞、植芝家を始め各界代表の玉串奉奠が行われ、参拝者全員で神言を奏上し、開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭に移った。
 慰霊祭は祖霊、開祖・吉祥丸二代道主慰霊祭祝詞の後、植芝家、二代道主所縁の参拝者、参拝者代表による玉串奉呈が行われた後、天津祝詞が奏上された。
 続いて、植芝守央道主が「一言御礼のご挨拶をさせていただきます。3年ぶりに合気神社大祭並びに合気道改組植芝盛平翁・吉祥丸二代道主の慰霊祭をこうして皆様方にお越しいただきまして 開催できますことを大変嬉しく思っております。また今日こうして皆様方ご多様の中雲行きが怪しい中お集まりいただきましたことに感謝申し上げたいと存じます。 開祖は53年前昭和44年4月26日に亡くなられ、吉祥丸二代道主は平成11年1月4日に亡くなられ23年の歳月が経っております。53年前の登録道場はまだ100を言ってないと思います。 また、海外の普及度も20カ国前後と思います。現在世界国内外百四十の国と地域、国内は2400箇所の登録道場まで広がっております。これは開祖の創始した合気道の素晴らしさゆえでございますが、 素晴らしい合気道を吉祥丸二代道主をはじめとする先達の方々が心血を注いで普及進行されてきている、そして現在の私達につないでくださっているからだと思います。 私たちは開祖の造られた合気道の精神を理解し、日々の稽古を大切にしっかりと修行し、そして社会が少しでも良くなる、世界が平和になることを努めながら歩んでいかなければならないと思っております。 本日はありがとうございました」
と挨拶。この後、植芝充央本部道場長、植芝道主による奉納演武が行われ、午後十二時祭典を終了した。
合気神社大祭
合気神社大祭
常に感謝の心をもって
 新春挨拶 (2022/2/8記)
合気道道主 植芝守央
合気道道主 植芝守央
 今年が勢いのある明るい年になることを願いながらご挨拶させていただきます。皆様、明けましておめでとうございます。
 コロナ禍と言われるようになって早2年が過ぎようとしております。今回の越年稽古も大勢の方々に集まっていただくことが叶わず、合気道本部道場の指導部と本部道場会員で事前に受付で参加登録した方のみのさみしい越年稽古となりました。それでも新型コロナの変異株が出ている状況下、感染防止対策を考えながら行えたことは多くの方々にご理解ご協力いただけたからこそと感謝しております。
 昨年は緊急事態宣下が長く続き、制限されることも多い中、「今出来ることを精一杯やる」と言う精神で主だった行事を規模縮小しながらも執り行うことが出来たことは、新年を迎えるにあたって大きな励みとなりました。
 当たり前に出来ていたことが出来なくなり、予定していたことを実行出来なくなることは実行するのと同じくらいのエネルギーがいるものだということを実感しております。たとえ十分でなくとも、実行することに大きな意義があると思います。小さな規模でも形を整え実行することで前へと進めるだけでなく、次にバトンをつなげる大きな役割となるからです。
 その意味で、合気道本部道場鏡開き式、道場団体連絡会議、合気神社大祭、全日本合気道演武大会、国際合気道連盟総会、全国指導者講習会、全国学生合気道演武大会が規模縮小、またはオンラインによって行えましたことは勇気と絆の結晶であったと感謝しております。
 松下幸之助氏の名言の一つに「楽観よし悲観よし。悲観の中にも道があり、楽観の中にも道がある」があります。今この状況下、「今に何とか切り抜けられる思い」と「一体この状況はいつまで続くのであろうかという不安な気持ち」の二つが混在しておりますがどちらにも道があるという言葉には救われるものがあります。今年もその時々の状況を鑑み、その都度しっかりとした絆で前進あるのみと思っております。
 数々の場面でオンラインが活用され、今年もそうであろうと思います。合気会の主だった行事が世界中に配信され、これまで参加できなかった方々も参加出来たり、画面を通じてその場で会議が出来るといったメリットは多く、その利便性を痛感しております。その反面正直な気持ちとしてやはり、同じ空間でお互いの息づかいを感じられるところでお話しできたらと思ってしまいます。
 私は合気道という道を歩み、道統を継ぐ中で人と人とのつながりをとても大切にしております。それにはやはりお互いに顔を見て心を通じ合わせることが必要だと思います。この二年近く、合気道本部道場以外の方々とあまりお目にかかれずにおりますことがさみしく、歯がゆい思いでおります。
 今年は寅年です。壬寅は「厳しい冬を越えて、芽吹き始め、新しい成長の礎となる」年のようです。コロナ禍という厳しい冬も必ずや終わり、合気道という道の木々や草花も厳しい冬に耐えた分だけの勢いが増し、緑豊かに、色美しく咲き誇ることを切に願っております。その道を互いに信じ合い、支え合い、己の行動に責任を持ち、他には常に感謝の心を持ち続け歩んで行きたいと思っております。
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