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千歳忍の独り言

なんでも解説!

2002年 7月

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もくじ


7月5日・・・・・デュアルってこんなにすばらしい!
7月8日・・・・・ 買ってきましたMatrox「Parhelia-512」。
7月10日・・・・・RAMDISKを使おう!
7月22日・・・・・Parhelia続報、dpi,ppi,lpiについて

 


7月22日
熱帯夜続きで、げんなり

今のところ、起きた現象

 Parhelia、ちょっとずつ使ってます。

 ドライババージョン1.00.02.228(05jul02)で動画を再生していて思った所をまとめてみます。
 オーバーレイ可能なコーデック。DivX4.12/5.02、IR5、MPEG1/2
 今のところ、不可能なもの。MS MPEG4 V2/V3、PicVideo MJPEG
 挙動が怪しいもの。RealVideo。

 DVD MAX使用時、RealPlayerの挙動がおかしいのです。プレイヤーを起動してから、rmファイルを読み込ませると正しく動作するんですが、DVD MAXはされない(TVには映らない)。ウィンドウサイズを変更すると、TV側の表示の切り替わりもされるが、そのままの静止画という状態。
 やっぱりドライバだよなぁ。

 Matroxのビデオカードには、PINS情報という物がありまして。カードのBIOS情報の中に納められています。この設定と言うべきものをファイルに抽出したり、逆に書き戻す事が出来るので、G400を買ってきて操作すると、G400MAXになったりと、CPUのオーバークロックのように比較的手軽に操作することができるのです。(純粋なオーバークロックと異なり、カードの持つパラメータなども変更できてしまう)
 私は、InfoMagicのFR版(白箱)を買ってきたわけですが、これは、低速版。海外リテールBOXの方が、駆動周波数が若干速い。リテール版のPINファイルを拾ってきて、FR版のウチのParheliaに放り込めば、あら簡単。リテール版の出来上がり。
 後は、200MHzだった我がParheliaが、220MHzで駆動するだけの余力があるかって事ですね。他の人の話を聞いていると、全然問題ないという人と、不安定になったという人もいて、全員が全員簡単に、と言うわけにはいかないようです。
 このPINファイルが解析されて、自由な周波数を選べるようになったら、どこまで速度アップできるか楽しみです。もちろん、オーバクロック行為ですから、何にしてもユーザー責任ということで。
 (続報はこちら)

dpiとppiとlpi

 うちで使ってるインクジェットプリンタは、2400dpiだよ。最新機種は4800dpiらしいね。
 え~、デジカメ専用プリンタには、150dpiって書いてあるよ? でも、こっちの方が写真らしくてきれいだね。
 Windowsの小さいフォントは96dpiだよ。
 とまあ、画面やプリンタなどではおなじみの単位ですが、はてこりゃ何じゃという人も多いのではないでしょうか。また、印刷やDTPの世界ではよく目にするlpi(線数)も、少しわかりずらい単位です。
 dpiは、ドット パー インチの略です。ドット(点)の密度を表す単位で、1インチ(2.54cm)にいくつのドットがあるか、と言うものです。1200dpiと言えば、1cmに470個程の点があるという事になります。
 ppiは、dpiと同じ、1インチにいくつの点が有るか、というもので、ピクセル パー インチです。
 ピクセルと、ドットの差は、単色か、複数の色を出せるかと言う事でしょうか。
 プリンタは、単色のインクやトナーを、紙に乗せる事で表現をします。カラーであれ、モノクロであれ、インク(トナー)の色は単色で、それらを塗り重ねたり、特定の密度で打つ事によって、色を表現します。
 ディスプレイ装置などは、ppiという表現をします。画面のピクセルは、多色を表現できますので、ピクセル(画素)という言い方をしているのでしょう。基本的な考え方は一緒です。

 それに対し、lpi(線数)という単位があります。
 印刷(オフセット)などでは、網点の大小で階調の濃淡を表現します。この網点あ1インチ辺りどれぐらいあるのか、という単位がlpiです。ライン パー インチです。
 ・新聞などで80lpi
 ・上質紙などで120lpi
 ・コート紙などで150lpi
 ・より良い紙では200lpi

 あたりだと言われています。あまり良くないな紙に高いlpiで印刷すると、インクが滲んでしまいますので、注意が必要です。

 では、写真などを、印刷する際に、どの程度のものを入力として扱えばいいのか? この密度を求めるにはどうしたらいいのか? となると、考えてしまいそうですが、簡単な式が有ります。
 ・出力線数(lpi)×2
 120lpiで出力する場合は、「120×2=240dpi」の画像があればいいと言うわけです。これは、1つの網点を作るのに、縦横2つのピクセルが必要とされているからです。
 等倍出力の場合はこれでいいのですが、拡大して出力する場合は、その倍数分の画素が必要になります。
 現物の2倍のサイズに印刷したい場合、「120×2×2=480dpi」となるのです。

 一般的なイメージセッターは2400dpi程の能力が有り、これを単純に考えると、151lpiのデータを扱えると言う事になります(2400dpi÷16(1つの網点を4×4ドットで表現するため)+1)
 もっとも、補正やらなにやらで、一般的な高解像度の175lpi程度のデータも出力できるようですがね。

 DTPなどをやってみたいな、印刷所に出してみたいな、という人は、覚えておいた方がいいですよ。ついつい画面で見て問題ないサイズの画像などをそのまま提出しちゃう事がありますから。
 画面上で5cm×5cm程度の画像は、188×188ドット(96dpi)となりますが、150lpiで印刷するには、591×591ドット(300dpi)のサイズが必要になります。
 気をつけましょう。

 本日の一言「RADEON9000 これはイイかも!」


7月10日
台風襲来!


 RAM DISKが欲しい

 時々、RAM DISKが欲しいな、と思うことはありませんか?
 HDDに凶悪に書き込みに行くアプリケーション。テンポラリに書き込むくせに消さないアプリケーション。
 ここら辺が高速に処理されたら、きっと、PCストレスが少しでも減ると思うのです。
 また、必要なデータをRAM DISKにコピーしておいてから処理させれば、HDDはスリープ状態になり、騒音も減れば、消費電力も押さえられ、一石二鳥です。
 なんて、体裁のいい事いっておきながら、その実は、余ってるメモリを有効に活用しておきたい、ってだけの話で。

 その昔、PC98を愛用していた私は、少ないメモリを駆使しておりました。
 ディスクキャッシュ何それ? という時代でしたから、今みたいに、VChacheが勝手に動いているはずもなく。フリーソフトなどでこつこつと整備していたわけです。
 その中でも、特に気に入っていたのが、RCというソフト。こいつは強烈でした。ありとあらゆる空きメモリを使用することができ、RAM DISK、Chache DISK、プリンタSpoolとしてまで使えた上に、使用するメモリ容量を動的に変更してくれるという荒技をこなしてくる頼もしい奴。
 普段は、ディスクキャッシュ。プリントする時は、スプール容量が大きくなり、RAM DISKとして使う時は、このキャッシュの内容を破棄して使える。1.6MBとか、3.6MBの時代には、本当に貴重なソフトだったんですよ。

 Windows9xの時代には、標準でRAMDISKがついていたんですが、32MBまでしか確保ができないなど、制限が多かったり、手動で組み込むしか方法が無かったりと、使い道のあるものではありませんでした。キャッシュに関しては、だいぶ頭が良くなったVCHACHEがOSに統合され、あまり気にする必要がなくなりました。
 WindowsNT4.xなんて、当初用意もされてなくて、開発者向けのセットにソースと一緒になってたりしてました。そんなん使えるかって感じ。
 Windows2000も殆ど状況変わらず、だったんですが。
 世の中広いもので、そのソースを独自に拡張して便利なRAM DISKをフリーソフトとして公開されている方がいらっしゃいました。

 最初に断っておくと、半端なメモリ量でRAM DISK作ると、かえって面倒です。
 もう一つ言っておくと、WindowsNT系列(NT/2000/XP)はメモリ管理がだいぶ上手になってきたので、RAM DISKを作る意味はあまりありません。
 スワップファイルとか置いたら、高速になるんじゃないの? と、お思いでしょうが、いえいえ、スワップしないぐらいにメモリを確保した方が高速なんです。
 という訳で、メモリがGBクラスあって、半分ぐらい減らしたってスワップもいかないよ。はっはっは。という人にだけお薦めします。

 日本語フリーソフトが数種、外国産フリーが、やはり数種。シェアウェアが1本ありました。本当は、このシェアウェア版が一番高機能そうなんですが、入金も面倒ですし、国産フリーのものをチョイスしてみました。
 ERAM for WindowsNT3.51/4.0/2000/XP Ver 2.11

 メモリ管理用の仮想デバイスとしてインストールします。
 通常は、コレで容量だけ指定してハイ終わりなんですが、それだと、OSが管理しているメモリ領域とぶつかる為、あまり大きい容量を指定することができません。自分で、ワーク用に使うサイズが、少なくていい、という人は、このままでOKです。
 私の場合、CD-Rのワーク。巨大な圧縮ファイルのワークとして使うので、700MB程のRAM DISKが必要ということになります。
 こういった場合は、ERAMの設定を「OS管理外領域」に指定し、BOOT.INIを編集するする必要があります。

>multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINNT="Microsoft Windows 2000 USED RAMDISK" /MAXMEM=384

 などとして、Windows自体が使うメモリの最大量を制限します。この場合は、384MBとしています。1GBのメインメモリがある場合、残り768MBをRAMDISKに回せる計算となります。
 ERAMの使用量を760Mとして、から再起動すると、ほら、パーフェクト。
 後は、環境変数を変更します。ユーザーの変数「TEMP」「TMP」をRAM DISKへ。システムの変数「TEMP」「TMP」をRAM DISKへ設定します。
 他にも、独自にワークファイルを指定するアプリケーションの設定を行うと、もう、終了です。
 ルートディレクトリに保存できるファイルの数は「ルートのエントリ数」で変更が出来ますが、それでも限界があります。VFATを用いる場合、LFN(ロングファイルネーム)ですと、複数のエントリを消費しますから思ったよりも少なくなってしまいます。
 RAM DISKは、ブートの度に内容がきれいさっぱりになってしまいますから、スタートアップなどにフォルダを自動作成するバッチファイルでも放り込んでおくといいでしょう。(先述のシェアウェアのRAM DISKドライバは、自動的に、内容をバックアップ/リストアする機能があります)

 取得する量を間違えると、ブルースクリーンが出て起動できなくなりますので、注意しましょう。OS管理内でのRAM DISKは32MB未満を目安として、それ以上は、イベントビュアで確認しながら少しずつ大きくしないと、メモリの確保に失敗します。
 ただ、量が少ないと、アプリケーションが「ワークが少ない」と怒りますし、設定を変更するのも面倒です。あらかじめ自分に必要な量を確認しておきましょう。

HDBENCH Ver 3.30
Processor AMD Athlon 1660.75MHz
VideoCard Matrox Graphics Parhelia AGP
Resolution 1024x768 (32Bit color)
OS Windows 2000 5.0 (Build: 2195) Service Pack 2
ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw  
151303 141935 172682 33345 36840 59514 74  
 
Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write Copy Drive
22518 36515 13100 1760 326114 311246 97862 Z:\100MB

 リード、ライトが共に300MB/秒と、一般のHDDの10倍近く出ます。動作音も少ないしね。快適快適。
 もう、大量にメモリが余っちゃって、タスクマネージャ見てても、全然使ってないじゃんとお嘆きのあなた! どうですか?

 ちなみに、ブラウザのキャッシュ置き場に設定すると、動作がキビキビして気持ちよくなりますよ。ブロードバンドの恩恵を更に発展させるべく、という目的なら、数十MB用意すればOKですし、リーズナブル♪

 本日のキーワード「でもさ、やっぱりRAMDISK要らないよね。フツー」


7月8日
台風の影響で、暑く晴れた一日

買ってきましたMatrox「Parhelia-512」。

 細かい仕様などは、ウチよりよっぽどまとまってるサイトが有りますので、そちらをご覧ください。奈酢美の部屋シバの HOMEPAGEなど。

 秋葉原を徘徊して来ました。
 金曜日に、日本代理店であるInfoMagic版のファーストリリース白箱が少量出まわるということで、数年前のG400争奪戦のようになるかと予想したんですが、\59,800という価格と、GeForce3並みの3D性能と相まって、ほとんどの人が意気消沈。
 もう少し安ければ! もう少し速ければ!
 という訳で、もう少し待ってから購入。と、様子を見ている人が多いと思います。

 日曜日に秋葉原に行ったのですが、私が見て回っただけでも10店程に在庫がありました。土曜にも2次出荷があったようです。
 バルク品が\57,800、箱入りが、\58,800~\59,800でした。バルク品は、入荷量が少ないようでした。
 誰しもが、おお、これがParheliaか、と手にとり。ある人はレジまで行きそうになるものの、思いとどまり。ある人は、箱の裏側に書いてある注意書をみて断念。私も、何度となく手に取り、葛藤しました。
 この価格でいいのか、と。

 結局Matrox熱は抑えきれず、現金を引き出しました。
 売場について、「やっぱり、現金じゃ買えない! うおおおおお!」と、カードの分割払いで買ってしまいました。僕は弱い人間です。意気地なしです(笑)

 

 

ファーストインプレッション

 (お断りしておくと、比較対象元は、直前まで使用していたAIW RADEONです)

 カードは、思ったより大きくありません(Matroxのデモで見た巨大なFANが印象的で、カードも大きいものだと思いこんでおりました)。いや、標準AGPカードよりは若干背が高いと思いますが、普通のPCケースには楽に刺さると思います。
 ただし、その基板の裏側を見ると、凄まじい部品の数。ああ、手のかかったカードを久しぶりに見たな、と言うのが感想です。これは、満足度が高い。コストダウンの難しそうです。
 FANも大きめです。トランジスタ数と、製造プロセスを考えると、結構な発熱は予想に固くありません。FANレス化は難しそうですね。もっとも、ウチの場合、Athlon2個のFANの音がデカすぎるので、ParheliaのFANの音なんぞ気にもなりません。(8/18追記:バルクは、コア/メモリクロックが200MHz/500MHzですが、リテールは220/550となっています。タイ製のリテールは、217/542という半端なものも混ざっているようです)
 付属のケーブルが多いので、PCの後ろ側がすごい事になっています。Parheliaは、DVIコネクタが2つなので、DVI→アナログ(D-SUB)変換を1系統目にして、ディスプレイに。DVI→アナログ2系統目分岐ケーブル→TV出力コネクタと多段に刺して、TVに。
 もともと刺さっていたAIW RADEONを抜いて、Parheliaを刺してPCを起動。VGA16色で立ち上がるので、Matroxより最新のドライバをダウンロードしてから、インストール。そして再起動。
 ああ、この色、この感触。Matroxだよって言える画です。
 少し深い感じ。シャープなテキスト。さすがです。CGとかを扱うには、ちょっとシャープ過ぎてキツイかもしれませんが、文字主体の私にはぴったりです。どういうの? と、聞かれても説明が難しいのですが、Matroxカラーってヤツなんです。
 MOVIE関係は、かなりイイ出来です。MPEG1/2や、RealVideoなどは驚異的に画質が上がりました。ノイズを減らし、相当に動画補完している様子。逆に、MPEG4などは、補完がほとんどされていないようで、倍率1倍や、2倍はいいものの、フルスクリーンや不特定倍にするとジャギーが目立ちます。これは、今後のドライバに期待(7/22追記・細かくは7/22のコラムを参照)
 それと、フルスクリーンと、ウィンドゥモードを切り替えていると、メディアプレイヤーや、リアルプレイヤーが異常終了する事がありました。MOVIEを停止した状態でやれば問題ないので、時に気になりませんが、気分が悪いものです。

 さて、テキストアンチエイリアシングや、10ビットカラー深度などを楽しもうと、Matrox PowerDeskを起動しようとしたものの、ウンともスンとも言わない。なんでだろうと考えても分からなかったので、製品に付属していたCDからドライバをインストールしなおす事にしました。
 すると、そこで、.NET Freamworkをインストールしますか、と聞いてくるじゃないですか。おお、これが必要なのか。
 こんな余計なものインストールしたくないんですけど、動かないんじゃ仕方がない。ざくざくインストールした所、PowerDeskが無事表示されました。XP風の画面がWindows2000の私には浮きまくりです(PowerDeskが常駐して20MB以上メモリを消費しているのが許せないです。.NET FreamWork許すまじ)
 新しいメニューなので、少しとまどいながらも順番に見ていきますと、いろいろ面白そうです。
 ・テキストアンチエイリアシング
 まずは、テキストアンチエイリアシングをON。
 おお、これは面白い。強さの指定も出来て、あまり強いと線が細く見えてしまいます。とりあえずデフォルトで設定。これは見やすい。
 ・色深度
 色深度を10ビットに設定。普通は、R(=Red)G(=Green)B(=Blue)を各8ビット(256段階=1677万色)で表しています。コレを、各10ビット(1024段階)にすることによって、10億色を扱えると言うのです。
 さっそく設定してみますが、うう~ん。ぱっと見何も分かりません。同系色のグラデーションを作って試してみます。
 ・トリプルディスプレイ
 おそらく、ウチでは一生見ることができない機能でしょう。
 ・16x Fragment Antialiasing
 境界部分に限ってアンチエイリアスを掛けると言う機能ですが、コレをONにしたら、3DMark2001SEが起動しなくなりました。トホホ。これも、ドライバの更新マチでしょうか。

 短時間ながら使ってみて

 非常にいいカードです。
 Matroxファンにはたまらないでしょう。テキストアンチエイリアシングや強化されたDVD MAX機能など、目に見えてすばらしいものがあります。色深度10ビット化など、一般人にはあまり気にならない点も、ある種の人には非常なアドバンテージかもしれません。
 しかし、価格性能比は悪すぎます。
 もう数ヶ月待って、価格がこなれてくるか、クロック数の高い正規版を買うかした方が懸命だと思います。秋口にでる、搭載メモリ64MBの廉価版や、256MBの高級版が出てから考えましょう。256MB版は、Parhelia-MAXになるのではないかという噂もある事ですしね。
 クロック数が300MHzあたりまで行って、ドライバがもう少しこなれてきたら、GeForce4Ti4600クラスになんとか肩を並べることができるのではないでしょうか。

 今後、ATIや、nVidiaもDirectX9に対応したビデオチップをリリースしてきます。SISや、S3もというわけで、MatroxのParheliaは、このまま行くと、中の上あたりの性能という事になるのでしょうか。
 ただし、他社にはない機能と、独特の画作りと言うアドバンテージもある事ですし、また、独自路線を貫くのかもしれません。
 個人的に、この性能で、3万円台なら、素直に買いだと思います。

 本日の一言「ベンチでは測定できないビデオカードだよな(と、自分に言い聞かせてみる)」


7月5日
Parheliaデビュー♪


 デュアルの薦め

 ここ数年、ずっとデュアルCPUマシンを使っています。
 私以外にも多くの方が使用していますし、気になっている方も多いと思います。
 過去のコラムの中でも、デュアルプロセッサに絡む話は

Athlon編
6月18日・・・・・やっぱりDualで行こう!
6月19日・・・・・やっぱりDualで行こう! その2

Pentium3編
6月4日・・・・・デュアル化計画
6月5日・・・・・続デュアル化計画
6月7日・・・・・続々デュアル化計画
6月8日・・・・・続々々デュアル化計画
6月11日・・・・・続々々々デュアル化計画

 と、結構な量を書いてます。もっとも、「うお~、作りたい!」とか、インストールしてみたらこうだったとか、体験談的なもの中心でした。所々に、デュアル構成にすると、こんなにスバラシ~という話も混ざっていますが、ごく少量です。
 最近のCPUの速度を考えると、普通にシングルCPUでいいんじゃないの? って実際私もそう思います。でも、それでも、マルチプロセッサには利点があるのです。
 まれに、メールで「デュアルどうっすか?」と聞かれるので、今回まとめておきたいなと思いました。

 ※ユニ(=単一の)プロセッサ。マルチ(=多数の)プロセッサの対語。

 いいと思われる部分
)マルチプロセッサ(マルチスレッド対応)のアプリケーションであれば、ユニプロセッサに比べ高速に動作させる事が出来る。
)マルチプロセッサに対応していないアプリケーションでも、CPU占有時に、OSや、別のアプリケーションを動作させるのにストレスが少ない。
)マザーボードにおいて、個々の部品が余裕のある作りになっている(場合が多い。価格によると思う)ので、安定性が望める。

 問題のある部分
I)コストがかかる。CPUを2つ以上買わなければならない。マザーボードも、ユニプロセッサ用と比べると割高。一般的なWindowsの場合、2000系統でProfessionalEdition以上が必要とされる。
II)本来、ユニプロセッサ向けに作成されたアプリケーションにおいて、不安定な動作を見せる場合がある。
III)プロセッサ間での情報のやり取りが発生する為、若干のオーバーヘッドが生じる。言うなれば、ピーク性能はユニプロセッサの方が高く出る場合が多い。
IV)無駄に電気を食う。

 最大の利点は、「」です。
 数百MBもあるようなファイルを圧縮中に、ブラウザを開いたり、メールを送ったり、MP3を聞いたりしても、何事も無かったかのように動いてくれます。これをユニプロセッサで実現するには、CPUを使い切らないように、プライオリティを調節する必要があります。(一種のロードバランサーという考え方はどうでしょうか?)
 もちろん、マルチスレッドに対応したアプリケーションでCPU使い切ったり、マルチスレッドに非対応のアプリケーションでも、あまりにも多く動かせば、ガクガクしてしまいます。
 でも、この軽さに慣れると、普通のユニプロセッサシステムは使えないく感じるぐらいストレスです。これは、CPUの速度の差ではなく、Windowsのメモリ管理や、バスの調停などに寄る物なのでどうしようもないです。

 予備知識ですが、シングルプロセッサと、ユニプロセッサ。シングルの方は、CPUが一つしかない場合。CPUが多数接続できる環境でも、1つしか導入してない場合はシングルプロセッサと言います。ユニプロセッサは、システム全体が1つのCPUで構成されている場合に使います。ただ、一般的には同義と扱ってもらってかまわないでしょう。
 マルチプロセッサは2個以上を指し、デュアル(=2個)、グアッド(=4個)はよく使われるので、俗称がついているという感じです。上位のUNIXワークステーションや、サーバーでは64個ぐらいまでプロセッサをサポートしているものがあります。

 それと、XEONのハイパースレッディングは、趣が異なります。
 OSからは複数のプロセッサにみえますが、実質は、実行効率を上げる為に空いたスレッドに、別のスレッドを投入させているだけです。もともとに余裕のあるCPUを用意している訳ではありませんので、マルチプロセッサのような軽さを求めることはできないと思います。

 難しい話ばっかり。
 えっと、何が言いたいかと聞かれたら、少々の事しててもサクサクだよって事で。

 今回のデュアルで。

 今回、AthlonXP2000+(1.67GHz)をMP化して使っているわけですが。
 熱いです。
 放熱に気を使わないと、確実にダメになりそうです。
 千歳は、サイドパネルを外したまま、外気を送り込むべく扇風機を回しているような状態。これで、パネル閉じたら、確実に数分と持たずに熱暴走します。

 マザー。IwillのMPX2です。
 P3のデュアルマザーの時は問題なかったのですが、Athlonの熱を逃がす為に大きくあいたCPUスペースのせいか、マザーの奥行きが長い。かつ、一番置くにDIMMスロットがあるので、メモリが3.5インチシャドウベイにあるHDDと衝突。おおおおお。HDDを縦向きに設置する事で回避。どっちにしても、デュアルマザーのサイズはデカイ。
 コネクタ。IDEの口が、最下部に付いてる。ケーブルが届かない! CD-RとDVD-ROMどちらか一方には届くけど、両方に差すとコネクタの位置関係で刺せない! うぐ。新しい長めのケーブルを買ってきて対処。デュアルマザーに限らず、コネクタのレイアウトは重要。
 電源。MPX2のマニュアルを読むと、350Wクラスの電源が必要と書いてあります。余裕があるなら、400W~450W欲しいですね。純粋な出力だけではなく、3.3V、5Vの出力容量が重要です。共に30A程あるといいでしょう。電源は、高いものから安いものまでいろいろありますが、高いものほど、高出力を維持できると思ってさしつかえないでしょう。これは、スペックに出ない大きなポイントです。W数がデカイからいいってもんじゃない。
 メモリ。お財布に余裕があればRegisteredをお薦めします。
 ただ、同じメモリに倍の価格を支払うのは癪ですので、Unbufferedを買う方が多いでしょう。できれば、同一メーカーの同一サイズで揃えておくとトラブルが少ないと思います。
 Registeredは、メモリとメモリバスとの間をレジスタ・チップ経由で接続し、波形のゆがみや、タイミングを調節しつつ信号を出力してくれるので、安定します。CPUからは、メモリを直接見ることなく、レジスタ・チップを見る事になるので、より多くのメモりを搭載する事が可能になるのです。レジスタ・チップ=バッファと思ってもらっていいです。一旦このバッファにデータを溜めるので、Unbufferedに比べて、Registeredメモリは、レイテンシが1つ多くなります。メモリは動作がシビアです。気をつけましょう。

 本日のキーワード 「Matrox Parhelia現物を発見!」



当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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