AND OR
用語辞典、過去のコラムの内容を検索する?

千歳忍の独り言

なんでも解説!

2003年 3月

2002年 < 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 2004年

 

もくじ

3月13日・・・・・インターネットマンションその後。FeRAM
3月31日・・・・・Toshiba RD-X3買っちゃいました!



3月31日
年度末です

物欲

 千歳@物欲大王です。
 同じように買い物を続ける友人に「物欲仲間だね!」と言ったら「違う!ライバルだ!」と怒られました。こうやって、お互いの物欲を高めていっているんですね。
 AVラックには、AVアンプ、2chステレオアンプ、LD、CD、ゲームQ(ゲームキューブ+DVD)、PSと収まっており、もうすぐPS2も入居するはず。先月TVもデジタルBSハイビジョン買ったばかりだし、もう、いくらつぎ込んだか計算したくないぐらいです。

 今回購入したのは、ToshibaのHDD/DVDレコーダ「RD-X3」です。
 HDD容量160GB! GRT(ゴーストリダクションチューナー)、プログレッシブ再生、Net接続に対応した東芝のRDシリーズの上位機です。
 Panasonicの新製品も出始め、各社HDDレコーダ花盛りといった様相で、買う方も悩みますよね? 各社の想定している使い方。

Panasonic とにかくお手軽。
Pioneer HDDに撮って、高速ダビング。DVDに残す人向け。
Toshiba とにかくHDDに撮る。必要であればDVDへ。
Mitsubishi 強烈なDVDプレイヤーに、HDDが付いてる。
Sharp ハイビジョン。

他社のと比較した結果、X3の利点をいくつか上げておきます。

 映像D/Aコンバータが12bit/108MHz
  →他社は、10bit/54MHzがほとんど。X3の方が、より精細な画像を得られる可能性が高い。X3を超えるHDD/DVDレコーダは三菱のDVR-DS10000(14bit/108MHz)しか存在しないが、これは、別格。

 HDDが160GB
  →正確には80GB×2(160GB単体より80GB2個の方が安いかららしいですね)なんですが。これを超えるのは、Sharpのハイビジョン対応HDDレコーダーぐらい。

 iEPG(インターネット番組表)が使える
  →撮りためると、放送時間、チャンネルだけでは何の番組か思い出すのが大変。それに、リモコンで予約も面倒くさい。これが、簡単にできる。ホームページからクリック1発。番組名も保存できて楽。
 特に、この「ネットdeナビ」機能は、これがないとお手上げになるほど便利な機能。ほぼすべての動作をPCから行うことができるので、タイトル、チャプタの設定など、自由自在。

 ファームウェアがアップデートされる
  →ネットにつながっていれば、直接ダウンロードしてアップデートが掛けられる。いちいちPCでダウンロードし、Rに焼いて食べさせなくてもイイ!
 デジタルAV機器は不都合が多いから、マメなアップデートは歓迎。

 てなところですか。
 PanasonicのDVD-RV31(相当品)を持っていたので、中途半端なDVDはいらないという判断です。すると、必然的にX3かDVR-DS10000になってしまうのですが、後者は、ちょっと価格的にも性能的にも買いにくい... ちなみに、X3の映像画質は、中位機の上の方にあると思います。
 あと、PCキャプチャで慣れた体なので、iEPGも必須でした。
 何が必要か、不必要かは人によって違いますから、あまり鵜呑みにしないでくださいね。

 逆に、アレレな点は。

 リモコンが使いにくい。何とかして欲しい。ネットワーク経由で接続できないXS-30などだと、結構辛いと思います。
 画面表示のメニューがわかりにくい。伝統的なRD-Style。ネット経由なら問題なし。
 奥行きが長い。ビデオデッキのつもりで設置すると、結構辛いかも。もっとも、千歳の所有機材の中では、一番短いほうでした(汗
 予約録画優先。ほかの番組を撮っていても、予約時間になるとそっちを撮りに行く。いいのか、悪いのか。特番とかわかってる気は、あらかじめ予約を変更しておかないと泣きを見る。
 LANに接続できるくせに、PCにファイル転送ができない。著作権の絡みとかもあって、安易にコピーできるのはまずいと考えているんでしょうか。

 とまあ、買ってきて、配線をやりくり。LANにもつないで早速ON!
 やっぱり家電。そこら辺は楽ですね。また、筐体の薄さがうれしいです。

 画質は必要にして十分。CATVなので、GRTの実力も出せませんが、TVのチューナーより上のように見えます。
 また、プログレッシブ(I/P変換)も秀逸で、かなり解像感を上げてくれます。DVDを再生したときは、ちょっと驚きの声を上げてしまいました。いや、こりゃ、元には戻れないなぁ。
 前述した「ネットdeナビ」機能。
 これは、X3に内蔵されたWebサーバにPCからアクセスして、X3を自由に操作できるものなのです。さらに、X3をPROXYにして、インターネットTVガイドなどに接続。番組表をワンクリックで予約録画ができてしまう。
 ADSLなど、常時接続しているのであれば、HTTPポートをフォワードしてX3に接続しておけば(DynamicDNSなど使うと、さらに便利)、外部からでも自宅のX3を自由自在に扱うことができます。メールを送信して予約録画する機能もありますが、タイムラグもありギリギリの予約は難しいですが、この方法ならイケます。
 (通常ポート80を利用していますが、変更可能です。自宅ですでにWebを公開されているような人でも問題ないと思います)
 ホームサーバーではないので、外部への映像配信などはできません。

 競合機種も一気に発表になり、先発のX3の値段がかなり落ちてきました。
 それでも、X3の優位性はまだまだ健在です。というより、現時点でこれを超えるHDD/DVDレコーダはないでしょう。
 ToshibaもX3の完成度は70%。まだまだ求めるRD-Styleがあると言っていますから、後継機種に期待もかかります。しかし、このX3を買っても、不満なんかでません。ウダウダ言ってないで買っちゃいましょう~。

 DVD-Rに4倍焼きができて、iLinkが付いて、LAN経由でPCに映像が送れたらパーフェクトなんですけどね!

 本日の一言「既に、AVアンプの入出力が足りません」


3月13日
日中は暖かいのだけれど

 

インターネットマンション その後

 2002年5月に書いたインターネット対応マンションの話の続きです。

 ○申請をするとプライベートIPがもらえる。
 ○宅内は10MbpsのLANで、実際の通信速度が400kbps

 でした。
 その後、ちゃんとした工事が行われ、通信速度は6Mbps程度まであがっております。おそらく、マンションの入居開始時に光ファイバが間に合わず512Kbps程度の専用線で代用したのではないかと思います。10Mbpsという速度から、マンション内はHomePNAで結ばれていると考えられます。
 まあ、どっちにしても、グローバルIPがもらえない時点で、使い道がないわけですが。

 その後、新たにADSLを引くことになり、いろいろと調べてみました。
 電話の工事担当の方が来たので、いろいろ話をしながら探ってみます。

 新築だったので、光収容されているかと思いきや、アナログ収容でした。ありがたい!(逆に、今時アナログ収容でどうするんだろ?)もちろん、光ファイバを引く配管も通っている(共有の100Mbpsを引いているわけですから)ので、MDFまでは簡単に引けるようです。
 NTTの局までは、1.5kmと比較的近く、6Mbps程度は期待できそうです。
 ADSLのついでに、MDFから各戸への配管を聞いてみたところ「予想以上に狭く、光を通すのは難しいかもしれない。中のR(角度)が大きければ何とか」という悲惨なお言葉でした。
 おいおい、今後普通に光を通す時代になったらどうするんだよ!
 最近出始めた、折り曲がりに強いファイバーに期待するしかないですね。

 こういう部分は、ちゃんと将来を見越して設計されているか、設計を担当した会社によって大きく変わるので注意が必要ですね。

 デジタルBS

 そのマンションで、デジタルBS/CSチューナー内蔵のTV買ったんですよ。ハイビジョン対応の奴。KD-32HD900です。
 これを5C-FBのアンテナで直結して見たところ、えらく画質が悪いのに気がつきました。
 マニュアルをよく読み、画質調節して、ゴーストダクションをONにしても、細かなゴーストが全然取れません。いえ、取りきれないのは諦めるのですが、全く変わりません。
 あわててマンションの入居資料を読むと、マンション自体には、地上波も、BSのアンテナもなく、ケーブルTVから全部ひろっている様子。VHF帯も全部再出力映像だったのです。
 「今のテレビで、BSデジタルがお楽しみいただけます(双方向システムはお使いになれません)」
 ダウンコンバートされた映像など見たくもないわ! クイズ番組に参加もできないじゃないか! 嘗めてるのか!

 幕が一枚かかったような映像です。
 のっぺりとしてます。出力時ノイズリダクションでノイズ感は大分改善されるのですが、今度は弊害ののっぺり感が。うぐぐ。
 DVDを再生させたら、細かな部分のブロックノイズがはっきり見えて悲しいです。あまりきれいな画面というのも考え物ですね。
 ちなみに、ゲームキューブをS出力したら、異常にキレイでした。おもわず、プログレッシブ出力できるようにコンポーネントケーブル買っちゃうぐらいです。
 きっと、DVDプレイヤーも買い直します。はい。明らかに解像度が足りてないです。

 マンションの他の部屋を見ても、別でパラボナアンテナ立ててる部屋ないんですよね。こんな映像でみんな満足してるのかなぁ?
 住むまで、こういう細かい情報ってわからないことが多くて、住んでからだと、管理組合に通さなくちゃいけなくて、なかなか難しいですね。
 ケーブルTVも普通のTVで見てる分には十分にキレイなんですけどね。BSデジタルは無料で見られるのに、ケーブルを契約しないと見られないなんて、悔しいじゃないですか。TV埼玉、TV神奈川の放映してくれてるけど、金かかるんですよ。悔しいじゃないですか。でも、アンテナは設置しちゃいけないなんてサ!

 自部屋にパラボナ置けるか、激しく調査中です。

 FeRAM実用化近し

 韓国ハイニックス、4Mビットと8Mビットの「FeRAM」実用化というニュースが飛び込んできました。FeRAMは強誘電体メモリで、ROMのように電源を切っても内容を保持する不揮発性と、SRAMのように高速に読み書きできる高速性を兼ね備えたメモリで、MRAMと並んで究極のメモリと言われています。

 今回開発されたのは、アクセスタイムは70ナノ秒と、ファストページDRAMクラスの速度を持ちます。その上で、メモリ保持に電力が要らないとなると、携帯電話やハンドヘルド機器の動作時間向上に大きく役に立つと考えられます。
 まだまだ8MbitチップではPCの主記憶を務めるほどの容量にはなりませんが、今後64Mbit品あたりが大量に出るようになると、かなりおもしろいことになりそうですね。

 FeRAMはDRAMから派生しており、読み出しの際に保持した内容を壊す破壊型です(DRAMも一緒)。当然内容を保持するためにリフレッシュ動作が必要で、高速読込には、ちょっと難がありますが、低電圧で動きます。
MRAMは、フラッシュロムから派生しており、非破壊型の読み出しですから、高速に動作します。反面、内容を読むセンスアンプの小型化が難しく、集積度で難航しているようです。
 ところで、MRAMは1Mbitの試作品ぐらいですか。まだまだ時間がかかりそうですね。

 どちらのメモリにしても、これらが主記憶になると、ハイバネーションなどする必要もなくスリープ状態に入れます。ボートパソコンの画面を開ければすぐにデスクトップが開く、閉じれば、すぐに終了。その間の電力消費はほとんどゼロ。
 そういった時代がもうすぐそこまで来ているのかもしれませんね。

本日のキーワード「FeRAMは容量に、MRAMは速度が有利」



当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

[戻る]