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■NeZuMagazine■ 00.12.17 [第02号]   <:3 )〜 <:3 )〜
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●ネズミ入門● その2 <ネズミの苦悩>

テレビでネズミの特集をやっていたようだ。
仕事中だったのであいにく私はその放送を見られなかったが、街に棲み人間に
さまざまな害をなすネズミたちを取り扱った番組だったらしい。
ちょうどこのネズマガジンの創刊第2号でも同じような内容を取り扱い、
原稿を仕上げていたところだった。おそらくかなりの部分が重複していると
思われたため、原稿を最初から書き直すことにした。
第2号の配送が遅れてしまったのはそういう理由からなのでご容赦して
いただきたい。
そう言えばその少し前にもニュース番組で東京渋谷のネズミの特集をやって
いたらしい。今ごろになってネズミを扱う番組が増えてきたのはどういう
わけだろう。
ペットラットの密かなブームと何か関係が?

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ペットラットとは対照的に、人間に目のカタキにされている家住性の
野生ネズミたち。前回記した通り、人間社会に同居する迷惑ネズミには
ドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミの3種がいる。
それぞれ飲食店・食料品店を営む方々にとってはたいへん手ごわく、彼らの
侵入を防ぐのはほぼ不可能に近いと言ってよいかもしれない。
泳ぎの得意なドブネズミ(分速5〜8メートルで泳ぐ)は下水から水道管を
伝わって厨房に現れ、つなわたりの得意なクマネズミは電線を伝わって家から
家を自由自在にわたり歩き、体の小さいハツカネズミはほんの小さな壁の
穴から家の中に入って来る。3種の中で一番体の大きいドブネズミでさえ、
一円玉より小さい穴を通り抜けることが可能だ。(一円玉は直径2センチ)
ドブネズミは1メートルくらいなら余裕でジャンプできるし、どのネズミも
15メートルの高さから落ちてもケガをしない。コンクリートをかじって建物に
侵入した例さえある。
ネズミの侵入が深刻であるのは、彼らが普段ばい菌だらけの下水道などを歩き
まわっており、いわば「ばい菌のかたまり」であるのみならず、人間が大事に
しているいろいろな品物をかじってしまう点にある。電線を切断されれば
電気は消えてしまうし、切断しなくとも電線の中でネズミが感電死して電車が
止まったという事件が実際に起こっている。電車が止まるくらいならまだ
マシな方で、昭和40年には東京巣鴨で人間の赤ちゃんがドブネズミに
かじられて死亡している。

(ペットとしてラットを飼っておられる方々にとってはあまり耳を傾けたい
話ではないかも知れないが、ネズミを深く愛するならネズミのことを深く
理解しておいていただきたい。ペットラットは野生ネズミと別モノと言って
いいほど見た目も性質も違うが、もとは同じものであり、野生ネズミを深く
知ることは、皆さまがペットラットとつきあっていく上で決して無駄なこと
ではない。)

東京都渋谷区では11月27日から12月2日まで、「ネズミ駆除週間」として
希望者にねずみを駆除するための薬を無料で配付していた。大きなネズミの
絵が描いてあるポスターを見て足をとめた私は、ネズミ駆除のお知らせだと
知って苦笑いした。
私がネズミを飼いはじめたキッカケも、ゴミ捨て場を荒らすドブネズミに
我慢がならず手でふんづかまえたことだった。
ただ私の場合動物を殺す勇気がなく、捕まえたネズミを飼っているうちに
愛着がわいてしまったというよくあるパターンなので、あまり偉そうなことは
言えないかも知れないが、人間が集まる場所にはネズミが集まって当然だと
思う。ネズミと人間は戦いながら生きていく。それでいいと思う。
人間の知恵や技術力もたいしたものだと感じているし、その人間を困らせる
ネズミもすごい生き物だと思う。ネズミの害にあっている方々にとっては
不謹慎かも知れないが、その辺のかすかなあこがれが、ネズミに対する私の
情熱の起点となっている。
私の立場としては、ネズミの被害に対しては真剣に対策をねる必要があるし、
だからと言ってネズミをキライにならないで、といったところである。
(実際これを書きながら、読者の方々がネズミをキライになるんじゃないかと
ヒヤヒヤしている。)

ネズミが大量発生した島でのネズミと人間の攻防を描いた物語の中では、長い
苦悩のすえ兵糧攻めにより人間が勝利していたが、東京のまん中で同じ手は
通用しそうにないだろう。
もうすぐ人間がものすごい対ネズミ兵器を発明するが、ネズミたちはあっさり
それに適応してしまうだろうというのが私の予想である。
(なんの根拠もないことだが、今までの状況からそんな気が。)


[余談]

さて、15日の新聞で"Indy"という突然変異の話を読まれた方も多いだろう。
"Indy"はハエの遺伝子の突然変異の名称で、この突然変異を持つハエは寿命が
二倍近く延びるという。(平均37日間の寿命が69〜71日間に延びたらしい。)
しかも生体機能、生殖能力に異常はないというので、これを発見した
アメリカの研究者の方々はすぐに"Indy"を人間に当てはめることを考えた
ようだ。
研究者ならまずネズミの寿命を延ばしてあげなさいというのが私の一番最初に
思ったことだが、実際、人間の寿命をこれ以上延ばして何になるだろう。
高齢化社会促進より、ネズミがもっと長生きした方が私としては楽しい。

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■NeZuMagazine■
00.12.17 [第02号]
責任者:寝盗太郎月影丸リンケン
rinken@big.or.jp

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