【服従訓練は大切!】

服従訓練とは、『人の歩調にあわせて歩く、座れ、待て、呼び戻し・・・』などの基本訓
練のことです。一つの問題行動(吠える・引っ張る・・・)を取り上げて矯正しようと思
っても、人(飼い主)の指示に従わなければいけないという基本の学習をしていなければ犬はいうことをききません。

例えば「座れはします」と、言う方が多いのですが・・・では「スワレ」という一声の指
示でピタッと愛犬は座りますか? 犬が確実に理解しているということは
一度の指示で速やかに行動するということです。

日常生活の中で、庭や、散歩に行った先の公園などどこでもいいですからケジメの勉強時
間を作ってトレーニングすることです。他人が何と言おうと気にしないで愛犬と共通の勉強時間を設けることです。
それはほんの10分でも充実していればいいのです。毎日しなくてもかまいません。指示
には確実に行動するようトレーニングを重ねることによって、アナタが「イケナイ!」と
叱ったなら、行動を中止することにつながっていきます。

【アイコンタクト】

愛犬がアナタの顔を注目する・・・・・確かに理想です!!
しかし、アイコンタクトは食べ物や玩具で犬の注意を向けさせて、教えるモノと思っていませんか?
それは、違います。犬が心からアナタを信頼し「私に何をのぞんでいるの?」と
犬自らの意志でアナタを注目することが本当ではないでしょうか。

それは、服従訓練をしていく上で、アナタが犬に理解できるよう教えていったなら、必ず伝わります。
玩具や食べ物で誘ったら、食べ物に忠実になります。
玩具に飽きる事もあったり、食べ物がなければ従わないという知恵も育ちます。
犬の個性によっては、玩具に興味がなかったり、食の細い犬もいます。
もしかしたら、何をしても注目しない犬もいるかも知れません。
人間も個性があるように犬にも当然個性があります。アナタの顔を注目しないからと言って
特別心配する必要はありません。必ず、どこかでアナタのことを気にしているのですから・・・
本来のアイコンタクトの意味を考えてみましょう。
大切なことは『心』です。

 

【自分で考え工夫しよう!】

私は「自分で考えて下さい」と言う事が多くあります。
とかくの風潮で「わからない」という言葉を飼い主が簡単に言うような気がしてなりません。
忘れてはいけないことの一つとして、自分がどのような努力をしたのかということです。
愛犬の性格は飼い主が一番知っているはずですから、まず何でも試みて、一つの方法でつまずいたら
すぐに「できない」「わからない」と言わず、考え工夫してみることです。

今はネットでも様々な方法と意見が紹介されていますが、どの意見も現実の体験からのものが多く
また、どの手段も間違いではないと思いますが、愛犬の性格、自分で取り組みやすい
方法などから考えて選択することです。
そのままを実行した結果うまくいかない、今一つ納得いかないと感じた時には
工夫していただきたいのですが、その時にはくれぐれも無理のないように!


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