人の歩調にあわせて歩くということを理解できなければ何事も前進しません。見るもの、興味のあるものへ勝手に行ってはいけないということをまず手始めに教えていきます。
しかし、愛犬とのお散歩も、行くたびに「アトエ」「ツケ」「ヒール」など命令ばかりして歩いていては、犬も人間も楽しんでお散歩をしているとは言えませんね。
時にはリードを長くしてブラブラ散歩も心のリラックスでいいかも知れません。
大切な事は、いざという時にきちんと指示に従うようにトレーニングをしておくことです。お散歩中の他の犬に出会った時や猫などが飛び出して来た時などに自分の愛犬の行動を制止できることです。
【写真1】
まず、お友達に協力してもらいましょう。わざと誘惑するようにお友達には愛犬と対面から歩いてもらいます。
当然興味があるのと、いつも遊んでいる気安さから犬は向かって行きますのでそのまま知らん顔して近寄らせていきます。
ここで大切なことは、相手の犬を飼い主自身が気にするあまりに意識過剰になって、不自然なわざとらしい行動に出たり、リードを緊張して持ってしまうなど、普段と違う行動をしないよう気をつけましょう。
【写真2】
相手の犬に充分近寄ったところで「イケナイ」と厳しく言いながら、リードを思い切り引き寄せます。引く要領はズルズルとしないこと。サッと素早く一気に引くことです。もちろん、愛犬の体格をよく考慮して力加減を調節することは当然です。
また、「引くぞ、引くぞ」と力まないことです。犬の行動を素早く観察することも大切です。
引き寄せた犬は、手元で胸などをサッと撫でて誉め、飼い主のそばにいることが一番良いこととインプットさせるようにしましょう。
【写真3】
すれ違っても相手の犬に向かわずに、静かに歩けたなら「ヨシ、ヨシ・・・」と優しく声をかけて歩いて行きましょう。
このトレーニングはお互いが知り合いということで実行しますから、相手の犬の性格がわかっていますね。
しかし、普段お散歩で会う犬は、見知らぬものどうしということがあります。このような場合にも冷静に、トレーニングした成果を落ち着いて発揮しましょう。
また、相手の犬の性格によっては、ケンカを覚えさせられてしまうような悪い方向へ行くこともありますから、あまりにも相性の悪い犬の姿が見えたら、道をかえてしまい、関わらないという姿勢で臨むことも必要です。愛犬を護るのも飼い主のつとめです。
愛犬とのお散歩を安全に楽しむためにも『服従訓練』をきちんと学習させなければいけませんが、地道なトレーニングを案外おろそかにする飼い主さんが多くいるようですから改めて『服従訓練』の大切さを考えて取り組んでみましょう。