アルルの女組曲No.2より 

 ピアノ・クラシックと銘打ちながら、今回はビゼー(18381875Georges Bizet ジョルジュ・ビゼー)のアルルの女第2組曲より「メヌエット」をフルート演奏で「ファランドール」をピアノでお贈りします。終戦後間もなく、まだ日本がU.S.Occupied Japanと呼ばれていた頃のことですが、N響の弦楽四重奏+フルートというアンサンブルが田舎にやって来まして、演奏会を開催しました。その時両親は演奏会に行って頬を高潮させて帰って来て言うことに「音響も考えていないみすぼらしい演壇だったが、ビゼーのアルルの女のメヌエットってのが素晴らしかった」と。まるでロマン・ロランのジャン・クリストフもかくやという顔つきでした。そんなに言うなら是非聞いてみなくっちゃあ、と思って幼いなりに八方手を尽くして聞きました。プレスもあまり良くないレコードでしたが、先入観もあって、とても素晴らしいものでした。ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」にいかれた頃でしたか。後になって、ショパンの「ノクターン第2番」、チャイコフスキーの「白鳥の湖・情景」の美しさに触れ、この「メヌエット」と共に、私の心の中の3大美曲となりました。
「メヌエット」:フルートのみの独奏+ピアノ伴奏付き「ファランドール」:ピアノでお聞きください。
                      4’31”

                Georges Bizet


      アルルの女第2組曲
                 L'Arlesienne Suite No.2
                        Menuett2-2
           Farandole2-4
























    MIDI制作:滝野細道    *10/DEC/05