明治22年(1889年)   JASRAC No.104-7042-5 
埴生の宿    Home! Sweet Home! 
 
作詞:里見  義
作曲:S.H. Bishop
著作権:権利消滅曲
制作:滝野細道

(一)
埴生の宿も わが宿
玉のよそおい うらやまじ
のどかなりや 春の空
花はあるじ 鳥は友
おおわが宿よ 
たのしとも たのもしや

(二)
ふみよむ窓も わが窓
瑠璃の床も うらやまじ
清らなりや 秋の夜半
月はあるじ むしは友
おおわが窓よ
たのしとも たのもしや

Home! Sweet Home!

Mid pleasures and palaces,
Tho' we may roam;
Be it ever so humble,
There's no place like home;

A charm from the skies
Seems to follow us there,
Which, seek through the world
Is ne'er met with elsewhere.

Home! Home! Sweet home!
There's no place like home!
Oh! there is no place like home!

(All refrain)

童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌   *08/AUG/26
 

【埴】というのは赤い粘土質の土のことで、【埴生】は、@埴の土の意、A埴を壁に塗った粗末な小屋の意味があります。【埴生の宿】は、貧しくとも我が家は我が家、何にも勝る素晴しいものだ、という意味です。平忠度の<旅宿の花>、♪行き暮れて木の下陰を宿とせば 花や今宵の主ならまし♪に相通じるものがあります。→「青葉の笛」。また、「我は海の子」の♪煙り棚引く苫屋こそ我が懐かしき住み家なれ♪もあります。この歌はまた、市川昆監督、安井昌二の水島上等兵役「ビルマの竪琴」のなかで、数千の英国軍に包囲された日本の小隊が日本語で歌い始め、英軍が英語で唱和して、両軍が歌を通じて意思の疎通を行い、戦闘を止める事となった、という感動的な場面にも使用されました。