ハンガリア舞曲(簡易版)

ブラームスの曲が日本人の心に適っていたことは、私の記憶の仲にもあります。戦前に作られた映画だと思いますが、戦後まもなく巡回の「ナトコ映画」と一緒だったか、エノケン(と言っても若い人には分からないでしょうが、喜劇役者榎本健一、通称エノケン)主演の映画で、荒神山の出入りだか野次喜多道中だか覚えはありませんが、エノケンがたと敵役と入り乱れて決闘するところにこの曲が使われていました。中ごろに、ちゃ〜〜っ、ちゃ〜〜っ、ちゃ〜〜っ、ちゃ〜〜っ、チャチャチャチャチャチャチャッというところがあります。ちゃ〜〜っ、の部分はスローモーションの闘いでエノケンがそっと逃げようとしていると、突然チャチャチャの部分で猛烈な斬り合いとなり逃げられなくなり、それを何度も曲に乗って繰り返す、というものでした。そう、チャップリンの手法ですね。後にブラームスのハンガリア舞曲だと知って、なるほど、と思ったものでした。このハンガリア舞曲だけでなく、ブラームスの曲は、日本の文化伝統の琴線に触れるものがあると思います。


          Johannes Brahms


    ハンガリア舞曲第5番
                       (簡易版)



























             MIDI制作:滝野細道 

             初級者用に編曲したライトパージョンです  

                     *08/5/11