佐藤義美(さとうよしみ 明治38年(1905年)〜昭和43年(1968年)は豊後竹田の生まれで北原白秋門下生であったが、学校の教師のかたわら、詩人として活動していました。戦前既に「グッドバイ」や「ほろほろ鳥」を出して名をなしていました。特に「ほろほろ鳥」は新体詩を彷彿とさせる難解な詩です。戦時中は詩作に見るべきものはありませんでしたが、戦後、この「犬のおまわりさん」をはじめ、「おすもうくまちゃん」、「アイスクリームの歌」、「むぎわらぼうし」など多数発表しました。昭和37年交通事故に遭い、昭和43年63歳で没しました。大中恩(おおなかめぐみ 大正13年(1924年)〜)は東京に生まれ、この「犬のおまわりさん」を始め「サッちゃん」、「おなかのへるうた」、「わからんちゃん」などを集大成した『現代こどものうた秀作選・大中恩選集』で日本童謡大賞を受賞しました。父は「椰子の実」(島崎藤村作詞)の作曲家大中寅二で子供の頃から音楽を志し、東京音楽学校(現芸大)に進み、子供の歌を中心に活躍しています。 |