大正2年(1913年)        JASRAC No.000−0766−8
   利休鼠とはこんな色らしいです

白秋は当時、三浦三崎の現在の城ヶ島大橋の真下あたりに住んでいたらしく、「左に通り矢の岩をのぞみ、正面に城ヶ島の遊びヶ島をながめて」、通り矢や城ヶ島に降る雨を飽かず眺めて暮らし、芸術座音楽会のためにこの歌を詠んだといいます。利休鼠の雨の色とは、緑の木々を煙らせるようなこのような色らしいです。上の写真は通り矢の先の剣崎灯台の近くで撮影したもので、船は三崎に帰る観光船でしょう。簗田貞(やなだただし)は音楽学校の教師で、芸術座音楽会で自ら演奏したとのことですが、葛原しげるとのコンビで「とんび」「あられ」をはじめ青木存義との「どんぐりころころ」などたくさんの童謡を作曲しています。

  

 通り矢の先剣崎  Photo by Hosomichi

 城ヶ島の雨


  作詞:北原白秋(PD)
(倶楽部内曲目)
  作曲:梁田貞(PD)
  歌唱:奥田良三
  MIDI制作:滝野細道


 雨は降る降る 城ヶ島の磯に

 利休鼠の 雨が降る
 雨は真珠か 夜明の霧か
 それとも私の 忍び泣き


 舟は行く行く 通り矢のはなを
 濡れて帆あげた 主の舟


 ええ 舟は櫓でやる
 櫓は唄でやる
 唄は船頭さんの 心意気


 雨は降る降る ひは薄曇る
 舟は行く行く 帆がかすむ


  八洲秀章&抒情歌  懐メロ  童謡・唱歌  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ  北原白秋伝「城ヶ島の雨」

                                           

海の素材屋


北原白秋当倶楽部の作詞曲
曲  名 作  曲 歌  手 歌 い 出 し
赤い鳥小鳥 成田為三 - 赤い鳥小鳥なぜなぜ赤い赤い実を
成田為三 - 雨が降ります雨が降る遊びに行き
弘田龍太郎 - 雨が降ります雨が降る遊びに行き
あめふり 中山晋平 - あめあめ降れ降れ母さんが蛇の目
あわて床屋 山田耕筰 - 春ははよから川辺の葦に蟹が店出
うさぎの電報 佐々木すぐる - エッサッサエッサッサぴょんぴょこ兎
かやの木山 山田耕筰 - かやの木山のかやの実はいつか
からたちの花 山田耕筰 - からたちの花が咲いたよ白い白い
落葉松 長村金二 - からまつの林を過ぎてからまつを
雉ぐるま 弘田龍太郎 - 雉雉雉ぐるまお雉の背中に積む
この道 山田耕筰 - この道はいつか来た道ああそうだよ
さすらいの唄 中山晋平 - 行こか戻ろか北極光(オーロラ)の下
里ごころ  中山晋平  笛や太鼓にさそわれて山の祭に来 
里ごころ2  弘田龍太郎  笛や太鼓にさそはれて山の祭に来 
舌切雀 成田為三 - 舌切雀はどこへ行たどこへ行た
城ヶ島の雨 梁田 貞 奥田良三 雨は降る降る城ヶ島の磯に利休鼠
すかんぽの咲くころ 山田耕筰 - 土手のすかんぽジャワさらさ昼は
雀のお宿 草川  信 - 雀のおやどは山陰に小薮がこんもり
雀のお宿 弘田龍太郎 - 笹薮小薮小薮の中でちゅうちゅう
砂山 中山晋平 - 海は荒海向こうは佐渡よすずめ鳴け
砂山 山田耕筰 - 海は荒海向こうは佐渡よすずめ鳴け
ちんちん千鳥 近衛秀麿 - ちんちん千鳥の啼く夜さは啼く夜さは
ちんちん千鳥 成田為三 - ちんちん千鳥の啼く夜さは啼く夜さは
とんからこ 弘田龍太郎 - 舌を切られた小雀は小雀は泣く泣く
なつめ(棗) 弘田龍太郎 - 棗、棗、赤い棗、盗んだ棗、この棗
ふぶきの晩 草川  信 - ふぶきの晩です夜ふけですどこかで
ペチカ 山田耕筰 - 雪の降る夜は楽しいペチカペチカ燃
待ちぼうけ 山田耕筰 - 待ちぼうけ待ちぼうけあるひせっせと
山のあなたを 成田為三 - 山のあなたを見わたせばあの山恋し
ゆりかごの唄 草川  信 - ゆりかごの唄をカナリヤが歌うよ
りすりす小栗鼠 成田為三 - りすりす小りすちょろちょろ小りす
りすりす小りす 弘田龍太郎 - 栗鼠栗鼠小栗鼠ちょろちょろ小栗鼠