JASRAC No.086-0028-7
めじろが来る山
作詞:後藤一夫
補作:サトウ・ハチロー
作曲:平岡照章
制作:滝野細道

  
   Photo offered from Mr. T. Nunohiro
(一)
光る霜だよ 茶の花に
目白がくる山 お茶の山
だれかおとりを なかしてる
チッチキ 寒そに なかしてる

(二)
白いつぼみの 茶の花の
小枝にゆれる おとりかご
風が目白を のぞいてる
キッキリ 朝日も のぞいてる

(三)
富士の雪見て 茶の花と
おなじにふるえた 目白とり
だれか遠くで 呼んでいる
ピッピキ 葉笛で 呼んでいる

  懐メロ 童謡・唱歌 八洲秀章&抒情歌
  *09/OCT/29 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「めじろが来る山」の作詞者後藤一夫については情報がほとんどありませんが、著作
の中には<後藤一夫著『後藤一夫全詩謡集』(1982年)、童謡集『ころんだとさ』(1980年)
>ほかの詩集が出版されていて、同一人物であると思われます。JASRACの登録曲は40
曲ほどで、磯部俶作曲「玉ねぎの歌」、川口晃作曲「サビタの花」などが知られているよう
です。
この中に ♪おとり♪ という詞があります。童謡では<お花><お宿><お馬>など<お>
を接頭語に使うことが多いですが、この場合は<お鳥>ではなく<囮、媒鳥>のことで、目
白は<メジロ押し>という言葉があるように群れをなす習性があり、仲間がいるかと思って
寄ってくるのを捕らえるのです。<目白とり>は当然<目白捕り>です。ただし〜〜い、現
在は鳥獣類保護法により、めじろを捕らえることは違法行為ですのでご注意。
最近、メジロをウグイスとしてアップしているサイトやブログなどがありますが、目の周りが
白いからメジロであります。羽もうぐいす色をしているのがメジロで、ウグイスはくすんだ色
です。
Two photoes below by Hosomichi