Ludwig van Beethoven


   月光
(Mondschein)

  作曲:ベートーヴェン
  MIDI制作:滝野細道



40歳になると15歳のエリーゼ(テレーゼ)嬢に「エリーゼのために」なんぞという曲を捧げて気を惹こうとしていたベートーヴェン(17701827 Ludwig van Beethoven, ルードウィヒ・ファン・ベートホーヴァン)ですが、まだ若い32歳の頃、あろうことか伯爵令嬢に惚れてしまい、自分の心の内を知らせるため捧げたのがこの「月光」だといわれています。さすがにその時は恥かしくて「ジュリエッタのために」とは命名できず、ご当人は「ソナタ」(注:「ソナタはたれじゃ?」のソナタではない。)とだけ言っていたらしいのですが、曲は恋する男の葛藤や悩みをモロに表しちゃっていたというわけです。ではなぜ「月光」という美しい名前となったのでしょうか?後に「月の光を浴びて湖に揺れる小舟のようだ」とさる詩人が評したことからこの名前となったらしいです。それにしても恋多き男なり、ベートーヴェン。モーツァルトも大変人。こういう人たちからしか真の芸術は生れないのでしょうね。きっと。恋する男の心の内と思って、もう一度この曲を聴いてみて下さい。


































              *08/5/11