乙女の祈り

バダルジェフスカ(Tekla Badarzewska テクラ・バダルジェフスカ 1834年〜1861年)はポーランドの首都ワルシャワで生まれ、小さい頃から女流ピアニストとして活躍し、27歳の若さで没したといわれています。この「乙女の祈り」1856年22歳のときの作で、この後乙女の祈りの返歌みたいな「かなえられた祈り〜乙女の祈りへの答え」というピアノ曲も残していますが、それ以外はあまり知られておりません。当倶楽部No.12 パッヘルベルの項で、彼が「カノン」しか残っていない<一発屋>であり、「乙女の祈り」のバダルジェフスカなどもそうであると例証しましたが、彼女がもう少し長く活躍していたら、シューベルトのような、ピアノ小品の名手と、もてはやされたかも知れません。それほどこの「乙女の祈り」の印象は強烈です。
この乙女の祈りは<6オクターブ半>に及ぶ演奏となっていますが、わたしのMIDIは<6オクタ−ブ>しかありませんので(8va)は少し工夫がしてあります。素のピアノ演奏とは多少相違しています。(5’19”)


          Tekla Badarzewska

      乙女の祈り

            La prière d'une vierge























        MIDI制作:滝野細道 ピアノ・クラシックのトップへ

                     *2008/DEC/10