この曲は倍賞千恵子の透明な歌声と、横井弘の歌詞が良くマッチして秀逸なものとなりましたが、名手小川寛興の絶妙な曲想も大変に寄与しました。特に、”これきりね”と”何も言わないでちょうだい”の間に1秒ほどの切ない絶対的な空白があるのが、それをよく表していると思います。軽快なダンス曲の中にこのような絶妙な空白を置くことで全体の曲想を表す。素晴らしいとしかいいようがありません。昔、初めて聞いたときそのように感じました。
    (三)
     ※※赤色部分  間奏  ※※
    
    あなたがとても 好きなこの曲も
    明日はどこかで独りで 聞くだけね
    何も言わないで ちょうだい
    黙ってただ 踊りましょう
    だってさよならは つらい
    ダンスの後に してね
懐かしのメロディー  童謡・唱歌  八洲秀章&抒情歌
*08/5/5
昭和40年
 光と影 Photo by Hosomichi
   

     JASRAC Code No.036−0202−8

     さよならはダンスの後に

     
   作詞:横井 弘

   作曲:小川寛興
   歌唱:倍賞千恵子
   制作:滝野細道

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何も言わないで ちょうだい
    黙ってただ 踊りましょう
    だってさよならは つらい
    ダンスの後に してね
    ここはお馴染みの クラブ
    いつものように 踊りましょう
    せめてキャンドルの下で
    泣くのだけは やめて

    誰にも負けず 深く愛してた
    燃えるその瞳もその手も これきりね
    何も言わないで ちょうだい
    黙ってただ 踊りましょう
    だってさよならは つらい
    ダンスの後に してね


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    少しカクテルを ちょうだい
    酔ったらまた 踊りましょう
    だってさよならは つらい
    ダンスの後に してね
    いまは懐かしい クラブ
    気のすむまで 踊りましょう
    せめて恋人の ままで
    やさしく肩を抱いて
    初めて聞いた 夜のささやきが
    たとえ短い夢でも 忘れない
    少しカクテルを ちょうだい
    酔ったらまた 踊りましょう
    だってさよならは つらい
    ダンスの後に してね