画家自身の随筆、友人の寄稿文、新聞・雑誌の画家の個展批評などがあります。
この館には、故郷の原風景が展示してあります。画家は東京生まれで少年時代を信州飯田で過ごしました。農村で生まれ育った者とは違った最初の鮮烈な印象が、画家の将来の画業の道を定めたものと思われます。望郷の念が色濃く現われていると思われるものが主として選んであります。
この館は、正に原宗教の原点というべき、<野の祈り「道祖神」>の作品群です。最近の作は初期のものよりシンプルとなりましたが、画家の意図する野辺の素朴な神の祈りが中から光だし、周辺に匂い立つようになりました。東北の<おしらさま>をはじめ野辺の神々は、日本の農村風景とともにあります。
この館には、日本の風景の原点である<神々の守られた農村風景>が展示されています。そこには必ず豊穣の田畑の風景が山に守られて描かれています。画家のいう「風景に田圃があるのが日本の原風景です」。画家は多感な時代を伊那谷で育ちましたが、その豊かな風景が底に流れています。
SHIGEKAZU
EZOEART GALLERY
この館は、<神そのものである「山」>のシリーズです。画家は最初は田園風景を守るように後ろに聳え立つ山々を描いていましたが、途中で前の風景が無くなり、険しい山のみとなっていきました。それも深く高く、神々しいまでに峻厳な人を寄せ付けない孤高の山。画家自身を表象しているようです。
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