論点のアウトライン

 

肯定側

否定側

定 義

 

1 韓国併合

日本が朝鮮を植民地化

2 朝鮮半島

当時の大韓帝国、現在の韓国・北朝鮮

3 近代化

実質的に経済が発展すること。それと同時に、そこに至る社会システムが変化するプロセスも含む概念。

4 寄与する

功労をつくす、利益をあたえる、貢献する。

定 義

 

1 近代化とはもともと複合的な概念。単一の指標は存在しない。

産業化のみで議論を進めるのは誤り。

2 近代化とは、1.資本主義化、2.市民社会化・民主化、3.工業化ないし産業化、4.合理化

工業化だけでは、全体の問題の一部しか見ていない。

3 工業化の負の面を抹殺している、民主化という視点が欠落している。

朝鮮半島の民主化がどのくらい図られたかという観点で見なくてはならない。

論点1 社会システムの変化

 

1 土地調査事業

 土地調査事業は、その国の経済にとって基本となるもの。この事業を朝鮮総督府はまず行った。

 

2 その他のインフラ整備

 朝鮮総督府は、李朝末期に混乱していた貨幣や金融制度を整備し、通信事業の設備を行った。

 

3 教育制度

 朝鮮総督府は、近代化に欠かせない教育制度の整備にも力を注いだ。

 

 

1 日本は土地を略奪した。

日本は土地所有権申告手続と方法を複雑にして、農民の申告に人為的な難関を造成するほかに莫大な申告費用を負担させた。

 

2 日本は会社令を発行。この会社令は朝鮮経済を殆ど独占することによって、朝鮮における民族資本の発展を閉ざし、経済の全ての部門を日本資本の隷属下に向かわせた。

 

3 日本が設立した公立普通学校は有名無実であり、学令児童の一割も収容することが出来なかった。

 

4 治安維持法によって、5千人いた警察官を3万人に増やし、18万人を検挙した。

論点2 朝鮮半島の経済発展

 

1 日本は朝鮮半島を経済の調和のとれた国にした

 日本は貧しかった農業国家であった朝鮮を工業化し、貿易を振興し、経済的に調和のとれた国にした。

 

2 工業生産額の増大

 日本の近代化政策により、朝鮮半島の経済は飛躍的に向上し、その結果工業生産額は上がっていった。

 

 

1 日本人は当時韓国を併合し、日本のための工場を作った。日本人が現地に赴いて、日本人が操業した。朝鮮半島の近代化とはまったく別なこと。日本が負けて帰ったあと、全然操業できなかった。

 

2 朝鮮半島において、一時的に工場は建てたものの、結局は朝鮮半島の近代化、工業化という面においても寄与しなかった。

 

3 市場の発展は近代化に直結しない。

現地の社会の経済発展に植民地化が本当に寄与したのか。植民地側の方は、抑圧されていたのではないか。

論点 3 朝鮮半島は自力では近代化できなかった

 

 李朝末期の政治は混乱していた。国民の大多数は生活苦に喘いでおり、社会道徳は乱れ、文化も、経済も疲弊していた。しかし儒教文化を長年保ってきた朝鮮は、自力では近代化できなかった。

 

 

1 植民地支配が逆に近代化の芽を摘み取った。

 

2 儒教文化は近代化を推進する。

植民地化論は誤り

 

1 植民地支配の美化、戦争行為への反省心を薄れさせるという観点から否定されるべき。

2 植民地近代化の研究は意味がない。

以上の理由によって論題を否定する。