先日作ってみた一夜干しが、案外美味しかったのです。昔の人の知恵は偉大だと思いつつ、恩恵に与らなければなりません。
 前回は、鮭の切り身と、鯖の2枚おろしでした。どちらも、切られてパック詰めされている商品。いやいや、本当に美味しいものを食べるなら、新鮮な魚をさばいて、直ぐに干すべきだろう! というわけで、仕事帰りに近所の魚の美味しいスーパー(角上魚類)に赴き、「鯵」「いしもち」を購入。お兄さんに「開いて!」とお願いすると「は?」と聞き直されました。
 「お刺身? 焼き魚?」
 「……。いえ、一夜干しにするんです」
 「!!!!!」
 納得したようで、板場でさくっと腹開きにしてくれました。普通の客は、開くだけなんてお願いしないよね。
 コレを、5%塩水で1時間。前回と違い、皮付きで身が大きいので、少し濃いめにしてあります。せっかくなので、帆立の貝柱も、同じ塩水に漬けます。こちらは30分ぐらい。
 いしもちは少し磯臭さと苦みがあるそうなので(本来は、焼き魚よりは煮魚に向く魚だそうです。魚は全然分からん!)、塩水に生姜の千切りと、コショウを加えておきます。
 で、干しネットに広げて、一晩ベランダに吊しておけば、完成。
 

みよ、この魚の勇姿を!

 ぶっちゃけ、開いてさえあれば、塩焼き作るのと手間は変わりません(時間が掛かるだけ)。それなのに、表面がほんのり乾いて、ぱりっとなって。箸を入れれば、肉汁が飛び出してくる。身はほくほくで、奥まで適度な塩加減。もうね、究極の酒のつまみだと思います。美味い日本酒が欲しいぞ!