FreeHOUSE 千歳忍BLOG

エプキチ現る!

 プリンタを買いに、池袋の某ビックカメラへ行ってきました。
 フロアは、休日だというのに空いており、店員がいそいそとついてきます。うおおお。それだけでウザイ。
 「何をご覧になりに来たんですか?」
「プリンタです」
 「どういった用途で使われるんですか?」
「写真とか...かな」
 すると、待っていました! と言わんばかりのセールストーク。
 「写真でしたら、やはりエプソンですよ。キャノンは、同じ画質なら価格が高いですし、写真なら、断然エプソンです!(※1)」
 うわ、変なヤツに捕まってしまった。逃げよう。と言うことで、適当に複合機コーナーへ。プリンタは使うけど、スキャナとかは使うかなー。あれば便利だけど、価格差を考えるとコンビニのコピーでもいいかなぁとか、思いの外でかくて場所取るよなーとか考えてました。
 「何をお探しですか? お、先ほどはどうも。複合機ですか? でしたら、断然エプソンの方がお得ですよ。この機種なんてどうですか? メモリカードスロットが付いててこの価格(※2)。それに、特殊な用紙に手書きした物を合成する機能も付いてるんですよ。年賀状などにバッチリですよ!(※3)」
「(うわ、さっきの店員だ!) いや、PhotoShop持ってるし... スキャナなんて使わないし、単体機の方でイイかな」

※ここから繰り返す

「いやー、それでしたら、やはりエプソンですよ。エプソンの方が断然インクコストが安い(※4)ですし、良いインク使ってますから(※5)」
 なんだ、その「良いインク」ってー?
 「えっとですね、いま、ちょっとサンプルがないんですが、キャノンさんのプリントだと、薄い緑の背景なんかで、色に模様が埋もれちゃったりするんですよね。エプソンはそんなことありませんよ!(※6)」
 んなこたねーだろ。そんなの、何年前のプリンタだよ...
 「キャノンの多くの機種が前面給紙、両面印刷を搭載してきましたけど、前面給紙はねぇ、凄く紙が詰まるんですよ(※7)! その上、キャノンのプリンタはひっくり返して紙を取り除かなきゃいけないから、凄く大変です。売れたら売れただけクレームが来るのには勘弁してほしいですよ。キャノンのこのクラスは全然売れてないんですけどね。モノクロ中心で印刷されるなら、キャノンの下位機種がオススメですが、写真を印刷するのにはまったくオススメしません!」
 「顔料系の色の出方がキライなんですけど」
 「そんなことないですよ! キャノンは色が黄色いですから(※8)、絶対エプソンの方がキレイです。先ほども言いましたけど、エプソンの方が良いインクを使っているんです」
 「デジカメもキャノン使ってますし、同じ会社の方が良いかなって思ってるんですけど」
「いえいえ、プリンタのメーカーなんて関係ありませんよ(※9)。イイなプリンタで出した方が絶対キレイです」

※3回ぐらい繰り返しポイントに戻る。


 あまりにもムカついてきたので、キャノンを買うことにしました。別の店員を見つけて、注文したところ「在庫がない(※10)」様子。近隣の店舗を調べてもらっても全然在庫がない。エプソンは意地でも買う気が起きなかったので、そのまま撤退することに。
 悔しい!

(※1)初めに断っておくと、写真画質なんて好みの領域で、どちらが一方が明らかに優れている、という状態ではないです。キャノンは、デザイン性、全面給紙、両面印刷などのユニット搭載の為、若干割高なのは事実。
(※2)複合機はエプソンの方が力を入れており、買い得感が高い。
(※3)電車内広告でも見かけましたが、こんな機能を使う人がいるのだろうか。位置合わせ、どうするんだろう?
(※4)試算条件が一致しないので、どちらがコスト的に優れているか判断が難しいところ。透明タンクで使い切りを目視できるキャノンに対し、ROM搭載で強制交換を促すエプソン。インク目詰まりが多く、クリーニングを繰り返すとインクがバカみたいに無くなっていくと評判。
(※5)つよインクの事でしょうか? 発色、光沢性では染料が。耐候性では顔料系が有利と言うことで、どちらが良いインクと言うことではないと思う。個人的には、光沢がある方が写真ぽくて好き
(※6)まー、4〜5年前ぐらいのプリンタならあったかも。そんな現象。それにしても、サンプルも見せないで何を言うか。
(※7)私が調べた限り、キャノンの前面給紙ユニットは、通常受け付けないL判などの厚紙もサポートした優秀なものだと思います。
(※8)標準的な発色だと、キャノンは確かに淡い時期がありました。
(※9)メーカーを揃えておいた方が、色調節は楽かな。まー、好みの問題で。
(※10)調べて(mycom)みたら、キャノンの方が断然売れてんじゃん。この嘘つき店員めが!

モバイルバージョンを終了