FreeHOUSE 千歳忍BLOG

AMDのIntel提訴

 Intelの不当な営業により、AMDはシェアを落とした、という主張。そこにある「2002年には約22.2%あった国内におけるシェアは、2004年には10.4%まで低下」という事実。
 雑誌や、ネットでのプロのライターの意見を見ると、Intelの過激な営業があったかどうか分からない。Intelの反論が出るまでは何も言えない、というようなスタンスが多すぎるように思います(なぜか、AMDを強く庇護する意見が少ない)。
 橋本さんも書いてますが、スクエアがファイナルファンタジーXIを楽しめるカフェ「リアルヴァナ・ディール」オープンの際、AMDのCPUを使った最高の環境が用意されるはずだった。文字通りハズだったのです。2003年11月8日号のAkihabara Hotline → 2003年11月29日号のAkihabara Hotlineわずか3週間の出来事。    

店内設置のPCもAthlon 64 FX-51とGeForce 5950 Ultraという構成から、Pentium 4 Extreme Edition 3.20GHzとRADEON 9800XTという組み合わせに変わるという。

 一消費者であった私ですら「Intelなんか、やったんちゃう?」と思うのは不自然ではありませんでした。
 シェア20%台だった2002年当時、K7がP4に対して十分な競争力があり、価格も、対Intelに対して30%程度安く設定したこともあり、自作市場では無くてはならないCPUの位置を確保していました。
 日本のメーカーも中位〜下位モデルにはAMDを採用する所も多かったですね。Intelと比べてもプラットフォームとしてそれほど見劣りする部分はないと思えました。ところがある日突然、大手メーカーのPCからAMD採用の文字が無くなっていきます。最下位モデル1機種のみ、とかね。もう、怪しい。やっぱり怪しい。
 売り上げの見込めないモバイルノートでトランスメタの採用を止めるのとは、訳が違うんですよ!
 自作市場では着実に一定のシェアを持っていました。ショップメイドのBTOではかなりのシェアがあったと思います。
 白黒つけるのは司法ですが、個人的には、かなり強引な営業があったのではないかと思えてなりません。
 ※プロセス移行に手間取ったAMDのCPU出荷量に不安があり、大手メーカーが手を引いた可能性は否定できない
※今年3月に出された公正取引委員会の排除勧告に対して、インテルは応諾した点がポイント
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