FreeHOUSE 千歳忍BLOG

携帯シェア推移を見て

 BCNが発表した携帯電話の販売データ集計をみていると、いろいろな事が分かってきます。
 

2006年12月発表のキャリア別販売台数シェアでは、NTTドコモが48.3%、au(KDDI)が34.5%、ソフトバンク(SoftBank)が17.2%(BCN)

 同月の契約数(総務省発表)NTTドコモが5221万件、AU(TUKA含む)2722万件、ソフトバンク1549万件ですので、順に54.9、28.6、16.3となります。
 
 
契約者数
実シェア
BCN発表
実シェアとの差
ドコモ
52,213,800
54.9%
48.3%
-6.6%
AU
27,225,600
28.6%
34.5%
+5.9%
ソフトバンク
15,496,500
16.3%
17.2%
+0.9%
合計
94,935,900
99.8%
100%
0.2%

 ※図にするとこんな感じ。実シェアの誤差があるのは、小数点3桁を切り捨てている為。
 これを見ると、ははーん。大方の予想通り、ドコモが減らして、AUとソフトバンクが伸ばしたんだなぁ、と思います。
 私は思うのです。キャリアに関係なく、他のキャリアに移りたいと思うユーザーは、一定の割合で存在しているのではないでしょうか? 仮にシェアを考えると、100人移転した場合、55人はドコモから転出、AUからは29人、ソフトバンクは、16人となります。ドコモから出た人はドコモには入らないわけですから、(移転先を純粋に50%と考えると)ドコモには22人が、AUには36人が、ソフトバンクには42人が入るわけです。まぁ、世の人は、ソフトバンクに入らず、AUに入るという賢明な対応を取ったため、今回のような人の動きが出来てきたのではないかと思われます。ドコモも「予定通り」と言ってる為、この計算は概ね的を射ているのではないでしょうか?
 BCNが大手量販店のPOSデータから集計を取っていることを考えると、また、違った考察が出来ます。
 予想1)ドコモは端末価格が高いため、町中の小規模な割引のあるショップで買う人の割合が高い。
予想2)ファミリー割引の比率が高く、年代層も高い為、ドコモショップなどで機種変などをする人が他キャリアより多い。
 こういった集計された数字は真実でも、見せ方次第でなんとでもなるものです。みなさん、惑わされないように注意してくださいね。

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