FreeHOUSE 千歳忍BLOG

WebP

 Google様の提唱したWebPをちょっとだけ見てみました。
 ま、なんというか、ただのVP8サブセットな訳ですが…(Iフレーム生成みたいな物)。
 画像単体で見比べると、シャープネスフィルタが掛かっているのか、ものすごくエッジが立って見えます。反面、拡大するとディティールが損なわれていて、写真などのマスター物の保存には向かないように感じました。
 ただ、高圧縮した時、ブロックノイズで破綻しないのはいいかなぁと。正直なメリットはこれぐらい。再々圧縮のWeb用って事なんでしょうね。
 Jpegは十分に時代遅れなフォーマットなんですが、今となっては処理が軽く(※80286~i386の頃は結構大変だった)、圧縮率を犠牲にすればそれなりの絵が得られるので、代替しなくても何とかなってます。これは、デジタルカメラのエンコーダー設計が枯れている点、処理速度を稼げる点、処理完了の時間予測が正確な点で優れていると考えられます。
 Jpeg2000など、欠点を解消したフォーマットもあるんですが、エンコードが重すぎてデジカメの連写に耐えられない(1枚ごとに演算時間が大きく異なる)と、どこも採用してくれません。あー、色空間やビット数などを思うと、Jpeg2000やJPEG-XRにデジカメも移行して欲しいなぁと思うんですが。
 Googleとしては、Image検索などの送信量が30%減ればそれで良いと思うんですが、それにしても、libvpxは何とかした方が良いと思う。これは使い物にならない。
 VP8にしても、ちゃんと実装されたH264の方が優秀だと思う。ロイヤリティの問題なんだろうけどさー。なんかねぇ。優れた技術がシェアを取れる訳じゃないけど、技術力でやってる会社なんだから、買収した会社のネタまんまじゃない物を出して欲しいなぁ。影響力が強いから、それでゴリ押ししちゃおうぜ!的に感じちゃう。
 (ま、そのうちあっと言う間にフルスクラッチするんでしょうけど)
 えー、今更圧縮率なんて! と言う意見ももっともだとおもいます。回線は速い。HDDの容量は大きい。でも、1回の撮影で数ギガのJpegになってしまう私としては、同じ画質なら少ないに越したことないです。はい。

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