FreeHOUSE 千歳忍BLOG

カボチャ酒

 世の中広いですね。
 探すと、カボチャ酒というのは製品化されているみたいです。
 それはさておき、千歳亭のカボチャを使った蒸留実験です。い、田舎から送られてきたカボチャの使い道に困ってるわけじゃ無いんだからね!!!
 いろいろ探してみたのですが、カボチャでの発酵実験の文献が見当たりません。ホワイトリカーを使った果実酒にもされていないようです。カボチャはそもそも果実じゃないのもあるのでしょうが、世の中のチャレンジ精神はまだ頑張れる所があると思います(方向が間違っているような…)
 やはり、実験に向いてないのでしょうか。
 いえ、前人未踏だからこそ、やる意味があるのです。デンプンがある限り、麹はそれを分解し、糖化。酵母がそれを食べ、アルコールと二酸化炭素に分解するはず。よし、いける。大丈夫だ!
 まずは、デンプンの含有量が分からないと、最終的な生成物の量が分かりません。
 食品成分表によると、カボチャの可食部を茹でた物の炭水化物(でんぷん)は13.3%。一方、蒸したサツマイモは31.2%ですから、2.3倍ほど差があることになります。仮に芋と同じ重量と勘違いしてカボチャで作ると、麹が食べる栄養の足りない、いわゆる度数の低いものが出来上がります。
 蒸留をするので、そこで調整(少ない量なら濃くなる)できますから問題はありません。ですが、一回の手間を考えると、ある程度量が欲しいのも事実(補糖すればいいとか言わないの~)。
 普通、25度で1Lの実験液を作り出すには、サツマイモ800g、麹600gに水2~3Lで作るんですが、炭水化物の含有量を考えると、カボチャが可食部だけで2kg必要になります。そんな大きな瓶があったかなぁ。芋とか、カボチャとか繊維の多い物質は、二酸化炭素が発生し始めると、泡が溢れるんですよねぇ~。
 そうそう、時期によっては米麹の入手が困難です。私も近所のスーパーを数軒巡ったのですが、時期を外すと米麹なんて売ってないんですね~。今回は、通販で取り寄せることにしました。日持ちのする乾燥タイプです。300g×10袋。この実験が3回以上できる計算です! どんだけ蒸留する気なんだよ!!!
 さて、実際の実験は、また後日。バイバイ!

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