FreeHOUSE 千歳忍BLOG

1D Xファーストインプレッション!

 箱から出すときの一言「重い!」。
 以前使っていたEOS-1D Mark3が1155g。それに対しての1DXが1340g(バッテリ除く)。185gも重いんです。EF40mmF2.8が130gですから、軽量レンズ1本分異常重い。ずしっときます。その分、密に詰まった感、剛性感はハンパないです。そして、間違いなく固いです。後頭部を殴打して人にクリティカルなダメージを与えることが出来る鈍器として、十二分に活用できるでしょう。
 液晶部分に保護シールを貼り、バッテリを充電して、しばし休憩(カレー作ってました)。
 というわけで、以前使っていた1D Mark3比で感想をつらつらと。
 基本的なボタン配置は変わらないので、撮るだけなら簡単です。マルチコントローラーが押しやすくなり、縦位置用も新設されたのでかなり実用的になりました。AFポイントをサクサク移動させながら撮れるのは、やっぱり便利です。
 再生→拡大の手順が変わったので、慣れるまでちょっと間違えます。でも、きれいになった液晶もあって大満足。
 ファームウエアは、現時点で最新版の1.0.6になってました。
 レンズをつけて、シャッターを切る。
 驚くほどスムーズにレリーズします。フルサイズのミラーが動き、シャッターが切れ、また戻るという一連の動作が、文字通り「一瞬」なんです。入門機にありがちな「キュイン、パタン」とか「パコン」じゃない。「カッ」というレリーズ音。
 展示会で試したときはもう少し音が小さいかと記憶していましたが、やはり周囲が静かな自宅で試すと大きく感じます。1D3の時は、強烈なトルクでドガガガガ!とミラーをぶん回していた音ですが、1DXはバランサーが優秀なのか、カカカカカカ!という感じで撮影します。
 バッファーは、JPEGで撮るにはほぼ無限に感じます。JPEG+RAWだと、およそ3秒。36コマ程度で一瞬もたつきます。使用しているCFはレキサーのx1000(UDMA7)なので、ほんの一瞬待てば、また数コマ撮れます。RAW連写だと、ちょっとバッファーは少なく感じますね。もう、倍は欲しい。実際にそんなに連写することはありませんけど-。
 高感度について。
 もうね、ビックリのレベルですよ。
 私の感覚だと、限界ぎりぎりで常用出来るのが20D「ISO 1600」、1D3「ISO 2000」なんですね(恐らく1D4で3200、5D2でも2000~3200だと思います)。1DXだと「ISO 16000」まで行けそうな感じです。だいたい、ISOオートの設定が~25600ですから。画素も増えていて、縮小すれば、よりノイズが減少してみることを考えれば、ISO 25600ぐらいまでは普通に使えそうです。なんと、4段分。シャッタースピード換算16倍。
 

これがISO16000'%></img><%=image 1,'中央等倍切り出し

 この写真がISO 16000。部屋の蛍光灯を一番絞って、薄暗い部屋にしてます。レンズのF値は2.8。SSは1/80。このカメラでなければ、手持ち撮影は不可能です。さすがに等倍に切り出すと甘いですが、1/2ぐらいに縮小すれば気になりません。1800万画素→900万画素。全然問題になりません。だって、20Dは800万画素、1D3は1000万画素で、更に縮小してたんですから。
 ファインダー。
 さすがフルサイズ。広い! キレがあって透明感のあるスクリーンです。液晶を挟んでいるので、方眼も出せます。私はわりと好きなファインダー。
 ライブビューでAF出来るようになったのが嬉しい(今頃!)。
 AF。
 ぐいぐい合う感じ。少々暗くてもぴたっと吸い付きます。CANON純正のUSMであればバカみたいに早く合焦します。まだネコでしか試していないので、フィールドに出たときに試してみようと思います。
 出てくる画。
 ピクチャースタイルは忠実設定。コントラスト+1、色の濃さ+1に設定(割と、撮って出し用)。JPEGに限って言えば、ぱりっとした輪郭強調が従来より強い画になりました。50Dや、1D4辺りからの設定ですね。レタッチが必要なときは、そもそもRAWで撮るので、普段はこの設定でいいかなぁと思ってます。何もしないでこの画なら満足。
 カメラ内RAW現像とか、多重露光は、PCでやることが多いので、きっと実験だけして終わりかなぁ。他に「ココはどうなんだ!」という点があれば、コメントまでお願いします。
 さて、うちのにゃんこ。
 

 ↑ ISO 4000。
 

 ↑ ISO 10000。
 ネコの目を丸く撮るには、暗い部屋。まさにネコ撮りのためのカメラですね(違)。
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