FreeHOUSE 千歳忍BLOG

アナと雪の女王みてきた

 アメリカ産の3Dアニメを初めて全編見たわけです。
 「これは凄い」
 なんだよ、あの雪のレンダリング。氷の透明感(現実にはあんなにきれいに凍ったり、割れたりしないけど)。映り込み処理。特に老眼鏡の向こうが見えるシーンの処理のナチュラルさに感動です。白人特有の肌の処理も凄いなぁ。これは、肌の表面で反射する光と、皮膚を通過してその下の組織で反射した光が混ざった物なんですが、なんつうかすごい。簡易的な物ならPCのゲームでも採用されてると思いますが、時間掛けてレンダリングされた物は質感が違います。
 CGに与えられた質量感も素晴らしい。ま、これは、モーションキャプチャーの勝利かもしれませんが、それが実に自然に反映されています。日本のCGも、まずこの辺を参考にして欲しい。モーションブラーも自然です。
 キャラクターの目には、アイキャッチが入り、当然その方向に光源があって、その光の反射処理がすごく上手。
 10年ぐらいしたら、PCゲームも、リアルタイムでこれぐらいレンダリングしてくれるようになるんですかね!
 と、レンダリングについて感動したわけではありません。
 シナリオの作りもすごいです。
 序盤の背景説明は最小限に。ビックリするぐらい切り詰めてあります。この大胆さが素晴らしい。ついつい書きたくなる部分なんですが、必要な部分だけにきれいにまとめてあります。そして、書きたい部分に注力して、がっつり書きこんであります。それでも、無駄な人物は少なく、盛り上がるところは全力で。笑うところもしっかり取り入れ、感情の起伏をしっかりもてるようになっています。上映時間の最後まで、あっという間でした。
 これ、どれだけシナリオを書き直したのかと思うと、気が遠くなります。
 今回は、日本語吹き替え版を見たのですが(字幕版は上映がすごく少なかったので)、声優さんもすごく上手で、違和感もなく、パーフェクトでした。よかったよ! ジャニーズとかごり押しされてなくて!
 ジブリもこのキャスティングを見習え!

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