先週の日記に書いた首都圏外郭放水路の見学に行ってきました。国道16号線の下に作られた、近隣の河川の洪水を受け入れ、地下に貯水する施設です。ちなみに、国管理の1級河川なんだそうです。
火曜日~金曜日の平日のみ(祝日はお休み)、1日3回(夏休み時期は4回)の定員制という事もあって、サラリーマンにとっては「よしちょっと行ってくる」というのが難しい見学会かもしれません(年に1回、11月の土日に予約無しで参加可能な見学会があるそうです)。
また、雨水で河川が増水していると、当然この施設も使われる事になり、見学どころの話ではありません。工事やメンテナンスも優先されるので、見学がキャンセルになってしまうこともあるそうです。
(ちなみに、この施設。年に4回~10回ぐらいは使われるのだそうです(平均7回とのこと)。首都圏で洪水が減ったのは、川の堤防工事以外にも、こういう施設のおかげなんですね)
東武アーバンパークライン(野田線)の南桜井駅で下車。市コミュニティバス「春バス」のバス停が北口のロータリーにあります。龍Q館行きに乗って、終点で下車(春バスの本数が少ないので注意)。
2Fに集まり、見学パスを受け取ります。
まずは、地図やビデオなどで施設のお勉強。
その後、地下へ移動して見学です。100段ほどの階段を下り(ビルの5~6階分)、神殿の奥へと進んでいきます。もともと水没を前提としている施設なので、階段以外の手段がありません。サイトにも「調圧水槽の見学は、階段約100段を自力で歩行できる方に限らせていただきます」と明記されています。
上から見下ろす空間もすごいのです。が、地底に降り立った瞬間、目の前に飛び込んでくる圧倒的な世界は、圧巻としか言いようがありません。古代遺跡というか、人間がこんな物を作れるのか?というか、すごい存在感なのに現実感がないような、不思議な光景です。
意味も無く、悪役と戦いたくなります。
事実、仮面ライダーや戦隊物のロケ地にもなっています。もちろん、機材は全て階段で上げ下げだそうです。映画の時などは、さぞかし大変だったのでしょうね…。
実際の見学は10分ほど。もう少し長い方が有り難いですね。
地下は、1年を通じて11℃~14℃程度だそうです。すごくひんやりして気持ちよかったです。
あ、入る前に「一緒に参加されない人」が条件の緊急連絡先を書かされました! 万が一ゲリラ豪雨が起きて、急な増水があったりしたら… と言うことなんでしょうね。もちろん、堰を越えて水が流入しても、地下抗とトンネルが結構なバッファとなっているので、すぐに見学している部分への流入は無いと思いますが…。
排水用のポンプは、ジェット機用のガスタービンエンジンを改造した物で、1基10300キロワットですって! これが最大で4台同時稼働し、その場合は、なんと!
「25mプールの水を1秒で排出!」
すげぇ!