FreeHOUSE 千歳忍BLOG

ETYMOTIC RESEARCH ER-4PT(カナルイヤホン)

 10年ほど前、カナルイヤホンが流行始めた頃、同じETYMOTIC RESEARCHのER-6iを買いました。チープな外観に似合わない、とても張りのある音で、私のカナル好きを決定づけたイヤホンです。
 これは、通勤中に、路駐している自転車のハンドルに引っかけてしまい、ケーブル断線。リケーブルできない構造なので、泣く泣く廃棄しました。
 続いて買ったのは、メジャーどころ「SHURE」の中堅「E4c」です。とても良いイヤホンで、10年ぐらい使いましたが、さすがにケーブルが硬くなり、耳を回す(いわゆる)SHURE掛けを外しても、その形が維持され、鞄にしまうのに一苦労。そろそろ退役させてもいい頃かと思い始めました。
 最近はカナル型もたくさん出ていて、迷いに迷い放題です。
 秋葉原のヘッドフォン専門店もリニューアルして大きくなりましたし、選ぶのにすごく楽しい時期なんだと思います。
 でも、結局買ったのはETYMOTIC RESEARCHのER-4PT。ER-4のポータブル向け低インピーダンスモデルです(抵抗が入ったER-4S変換ケーブル付)。これはやはり、以前使っていたER-6iの音が好みだった、ただその一言に尽きます。ER-6iよりも音像がはっきりとして、立ち上がりが早い(気がします)。
 音域毎にドライバを複数積んだモデルも多くなってきましたが、シングルのBAはそれはそれで良い物です。その中でもこのモデルは、素直で、中高域のバランスが素晴らしいと思います。
 とりあえず、1日ほど少し大きめの音で鳴らしっぱなしにしてからの試聴。
 プレイヤーは、それなりに音にこだわりのあるスマートフォン「Xperia Z2」です。と言いつつ、データはMP3の256kbps、ステレオ。エンコードはlame系です。
 ……あれ? 一枚薄いベールが掛かったままだし、ステレオ感も微妙。なんだかジョイントステレオで聞いているみたいです。クリアーオーディオとかダイナミックノーマライザーとか、その辺を切ってみますが、あまり代わり映えがしません。
 「しまった! ハズレを掴んだか!」
 Androidの設定を見ていると「サウンドエフェクト」なるものが有るじゃないですか。サラウンドの設定が「スタジオ」になっています。なにこれ、こんな物外すに決まっています。イコライザも、音が悪くなっても良くなることはない(と思っている)ので、解除です。なんで、こんな設定になっているんだ?
 余計な設定を全て外して、改めて再生します。すると、E4cの時には感じられなかったすごく透明感のある音が溢れてきます。ああ、ETYMOTIC RESEARCHの音だ!
 いやしかし、まだ薄皮一枚残っている気がするのも事実。
 私の手元にあるポータブルオーディオで、一番音質にこだわっているのは、5年ほど前に買ったSONY Walkman X1050。初めてWalkmanで1ビットデジタルアンプ「S-Master」を搭載した機種です。これに、同じ曲データをコピーして聞いてみます。
 「おお…… おおおおお……」
 これは気持ちいい。日頃から、これぐらいの音が聞けたら気持ちいいだろうなぁと思えます。これを聞くと、やはりスマートフォンの範疇にあるZ2は、もう一声欲しくなるのも事実。
 しかし、重複した機能をもつデバイスを2個も持ちたくない。ていうか、X1050は、もうバッテリがへたってて、そんなに長く持たない。Z2は外部DACに繋げられるけど、結局2個持つことになっちゃう。うきーーーーー!!!!
 新しいWalkmanを買おうかとも思ったんですが、最近のハイレゾ音源の普及具合を見てると、もう少し先でも良いような気がして。DSDをネイティブに再生できるようになってからでいいかなぁと。FLAC中心にするなら、今の容量じゃ物足りなくなるだろうし! あ、ハイレゾな音なんて、何一つ持ってませんけどね!
 FLAC環境も整備しないとなぁ…。
 まとめ
 ・ETYMOTIC RESEARCHの中高音はとてもきれい(ERシリーズ)。
・個人的にはER-4Pよりも、ER-4S(相当)の方が好き。
・S-Masterは伊達じゃない。
・でも、今DAPを買い替えるのは時期尚早と思ってる。

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