FreeHOUSE 千歳忍BLOG

Canon EOS-1D X Mark2を触ってみて

 1DXが、旧来のスポーツ系1Dシリーズと、高画素フルサイズ1Dsシリーズを統合させた意欲作でした。画素数抑えめで、どちらかというとスポーツ系に寄った立ち位置ですね。高画素系は5Dシリーズに受け継がれ、5Ds/5DsRという超高画素モデルも出ちゃいました。
 ま、画素が必要な人もいるよね。
 今回の1DX2は、大きく仕様を変えずに、旧来の不満点を丁寧に潰してきたモデルです。NikonはD5で大きく仕様を変えてきましたね。モデルチェンジのスパンが違うので、ちょうど互い違いになって面白いです。
 個人的に注目したのは、静音シャッター。ダイナミックレンジ、高感度画質の改善の3点です。
 
まずは、静音シャッター。
 1DXのシャッターはバネ駆動で、高速なコマ速を得るために、全力でチャージして、全力でバネの力を解放する音がします。おかげでAF/AE対応12コマ/秒、シャッターだけなら14コマ/秒を得ることが出来ました。とてもシャープないい音がしますし、気に入っています。が、静かな場面で使うのはちょっとためらうレベルの音なのです。その点、後発の5D3や6Dには静音モードが付いていて、モーター駆動のとても静かな音になっていました。
 今回、1DX2もシャッター機構はモーター駆動となり、緻密な減速処理と合わせて大幅な静音化を達成しました。ノーマル時でも1DXに比べてマイルドに。静穏時は5D3より大きい物の、十分に許容範囲になったように思います。静音でも連写するとうるさいのですが、静音の時は普通コマ速があまり要らないことが多いので、必要にして十分になったと思います。
 
ダイナミックレンジの改善。
 ハイライトが粘るCanon、アンダーが粘るNikonと言われていましたが、全体のダイナミックレンジはNikon(と言うか、SONYなどの最近のセンサー)に遙か及ばないCanonのセンサーでした。A/Dコンバーターが外付けだったからとか、CMOSのプロセスが古いからとか、Canonの開発陣が「これぐらいで十分」と言ってたとか言わないとか、いろいろな噂や理由がありました。
 逆に、Canonは上位機種も、入門機も同じぐらいのダイナミックレンジなので、同じような映像を出力できるという安定感でもありました(機種や世代のばらつきが少ない)。
 今回、ようやくこの部分にメスが入りました。Canonはあまり大きく宣伝してませんが、私的には、この部分が最大の改善点だと思っています。Nikon(Sony)並、とまで言いませんが、比類できるレベルにまで改善しています。色再現レベルもかなり良くなっていて、条件が悪い中の撮影や、現像ソフトで追い込んでいくシーンではかなり役に経つと思います。一気に3段ぐらい良くなったんじゃかな!
 
最後は、高感度画質。
 前述のダイナミックレンジ改善と相まって、1DX比で1段程度改善しているように見えました。常用感度は従来と同じ、拡張感度が1段アップの1DX2ですが、実用域となるISO12800程度までのノイズ感が良くなっているように思います。ISO51200なんてのは、報道では使えると思いますが、日常的な写真では使わないので、この辺の感度の画質を上げてきたのは良いことだと思います。
 普通に光量があればこんな高感度も使いませんが。「薄暗い中で、少し絞って、手ぶれしないシャッター速度を確保」なんて言うと、この辺の感度が使えると楽なんですよねー。
 
他には、ファインダー内のAF測距点が赤く光るように戻ったりとか、AIサーボの食いつきがおかしなことになってるとか(笑)、フリッカーレス撮影が出来るとか、全AFポイントでF8測距できるとか、いい改善点が多いですね。
 発表当初、カタログスペックでNikon D5にド肝を抜かれて心配したのですが杞憂でした。現実の使いやすさを追い求めた1DX2は、4年間戦える、いいカメラだと思います。
 あ、唯一ダメだと思ったのは、CFast+CFのデュアルスロット。CFast2本にしてくれよ! って思いました(ここだけは、素直にNikonはスゴイです。2系統販売+カスタマで交換可能)。

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