久しぶりにカメラネタを書く気がします。
 レフ機は、ある程度性能の向上が一段落してしまって、よほどの革新がなければ買い替えることはないと思っていました。とは言え、Canonは本気になるのが遅いメーカーなので(本気になると凄いんだけど)、ミラーレス機への買い替えも出来ないままでした。
 その間、SONYのミラーレス機は、ぐんぐんと新機能を搭載し、レフ機のフラグシップに届くんじゃないかという所まで来てしまいました。ミラー駆動の限界を超え、得意の映像素子をバンバン使う姿勢。さすが家電メーカーです。
 私も、危うくSONYへ浮気する所でした…(多くのレンズが、手を取り合って止めてくれましたが)。
 さて、CanonのミラーレスがKiss名を冠したカメラを発表しました。
 現在のミラーレスラインナップは、M5、M6、M100と3種類。ここにKiss Mが飛び込んできました。性能的には、M5の多くの部分を上回り、かなりの下克上モードです。もちろん、コストダウンのために、外装やボタン周りは簡略化されていますが、中身に関してはかなりの本気度合いを感じます。
 いろいろ書きたいのですが、気になったポイントは以下の3点。
 ・測距エリア拡大! レフ機のAFカバー範囲なんて、もう時代が違うのですよ!と言いたくなる、最大「88%(横)×100%(縦)」面積カバー率。もうほぼ全面、好きなところにピントを合わせられるって事ですね!
 ・瞳検知! SONYで一番うらやましいと思っていた機能を、ようやく搭載です。ポートレートの難易度が格段に下がりますね~! どれぐらい使えるのか見定める必要がありますが、歓迎したい機能です。
 ・新RAWフォーマット! もう15年ぐらいCR2のままでした。画素数をそのままに、サイズをコンパクトにするC-RAWは、従来のサイズ自体を変更するM-RAWやS-RAWの代りですね。軽めの非可逆圧縮を掛けていのでしょうか(他のメーカーもやってますし)。メディア単価を考えると、不要な気もします。デュアルピクセルCMOSに最適化し、DLO等の仕様も取り込んだレイアウトでしょうか。
 また、CMOSセンサー側でも画像のぶれを検知して、ISと連動し、0.5段程度の手ぶれ補正機能の向上が書かれています。Canonもボディ内手ぶれ補正の特許はいくつか持っていますから、これは機能搭載の布石とみるべきでしょう。
 久しぶりに、買ってもいいカメラが出て来た! と思えました。
 あ、そうそう、同時に発表された470EX-AIですが、これまたスゴイ機能を搭載してきました。プレ発光で被写体との距離や天井への距離を測り、最適な角度でバウンスしてくれたり、その角度を維持したまま(カメラを傾けても、方向を維持)するようです。ストロボが勝手に「ぐにゃんぐにゃん」動くんですよ! うひゃー!
 (電池は発光のためだけに使い、演算や発光面の駆動はカメラ本体の電力で動くそうです)
 次世代のフラグシップ(1DX Mark3)はまだまだレフ機でしょうけど、その次は本気で分からなくなってきました。あと2年もすれば、販売台数は確実にミラーレス機がレフ機を上回るでしょう(ニコン、大丈夫?)。
 他者との差別化とか、CMOSだから出来ること。いろいろ研究してるんでしょうね! 久しぶりに、カメラ業界が面白い時代になってきたように思います。
 あー、Kiss Mは買いそうだ!

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