FreeHOUSE 千歳忍BLOG

ミラーレスは、パラダイムシフト

 日本経済新聞にCanonとNikonのフルサイズミラーレス市場参入時期に関する記事が載ったようです。その記事によると、今年後半にも市場に投入とのこと。両社とも来年前半だった予定を前倒ししたというものです。
 ええ、私も、来年前半に出すと思ってました。
 Canonに限って言えば、既にプロトタイプもいくつか出ていて、フィールドテストされているのも見聞きしています。マウントに関しては、まだ結論が出ていないようですが、機体の性能だけで言えば、現行の5D4クラスになるようです。これが販売価格で30万を切ってくれると嬉しいなぁ。
 さて、盛り上がっているミラーレスですが、これは20年前に一眼レフがデジタル化したとき以上に大きな変化です。
 CCD/CMOSによる撮影は、フィルムを代替しただけでした。もちろん、そのおかげで超高感度での撮影などが出来るようになったメリットもありますが、一眼レフ自体が変わったわけではありません。
 私は、このミラーレス化は、レンジファインダー→一眼レフに匹敵するパラダイムシフトだと思っています。視差があり、見たままの撮影が出来なかったレンジファインダーは、小型軽量などのメリットがあったものの、一部の趣味としてのみ生き残っています。少なくとも本流ではありません。
 ミラーレスでは、露出補正や各種エフェクトの結果まで踏まえて画像を確認した上でシャッターが切れます。AFも像面とは異なるセンサーで取得していたものが、同一の素子で行えるようになります。これに慣れてしまうと、ミラーには(多くの人は)戻れないようになるはずです。もちろん、見え方やタイムラグなどがあり、今すぐに光学ファインダーを越えてくる物ではありませんが、需要が増えれば進化も早いです。あっという間に違和感のないレベルになっていくでしょう。
 一眼レフは、一部の趣味で生きていくことになると思います。
 さて、Canonですが、マウントは恐らく現状のEF-Mのままだと思います。ただし、APS-C用のレンズはフルサイズには接続出来ない機構を持ってくる可能性はあります(EF/EF-Sの再来)。望遠レンズにはフランジバックの短縮なんて意味がありませんので、後回しです。完全電子接点のEFレンズは、マウントアダプタが簡素なので他メーカーに比べると超余裕です。
 24-105クラスの便利ズームと、17-35クラスの広角ズーム辺りが同時にリリースされるかなー。
 そんな想像をして、実機の発売を待ちたいと思います。

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