やっと届いた新しいカメラです。
せっかくなので、何か撮りたいですよね!
東京地方は、生憎の天気模様。郊外に出て風景を撮る、というのは難しそうです。降雨を考えると屋内。そう考えると、水族館辺りが良いかなと思いました。高感度画質のテストも出来ますしね!
(当初、アートアクアリウムに行こうかと思ってたんですが、いろいろバッシングが酷いので、もう少し落ち着いてからにしようと思いました)
最近、クラゲの展示が増えたという「すみだ水族館」に行くことにしました。
アソビューから、朝イチの9:00で予約。サッと撮って、サッと帰るつもりです。
8分前ほどに現地に到着すると、ベビーカーの列がすごい。
みなさん、天気のせいで、同じような考えなんでしょうか…。
R5の設定は、絞り優先。ISOオート(~12800)です。
細々した設定は、基本的にLightRoomに関係が無いので、OFFにしてあります(ちょっと後悔)。
まず、ファインダー。
覗いたときの鮮明感がすごく良いです。Rの時に感じた強い彩度も、R5ではあまり気になりません(慣れてきたら微調整するかも)。リフレッシュレートもなめらか(約120fps)なんて不要で、普通(60fps)で十分だと感じました。表示遅延も、Rに比べると半分以下だと思います。
ついで手ぶれ補正。
今回持っていたレンズは、全てレンズ側にもISが搭載されているので、ボディ内手ぶれ補正(IBIS)との協調動作になります。
ファインダーを覗いたときの、像の安定感がもの凄いです。
細かく振っても全然びくともしないのに、ゆっくりパンすると、違和感なくついてきます。なんじゃこれ、気持ち悪いです(褒め言葉)。
可能な限りISOを下げて、SSを長めにとって…… と出来るんですが、魚は動いているので、適切なSSが必要です。
感度を1段上げれば、ダイナミックレンジは1段狭くなりますから、無駄にISOを上げる理由はありません(ノイズを意図して使いたい場合を除く)。
風景などを手持ちで撮るには、とても良さそうです。
24mmなら、ざっくり1秒は余裕で、2~3秒は数打てば当たる感じでした。
シャッター音。
設定は、メカシャッターにしています。
単純な音量はRとそれ程変わらない程度に小さいだけだと思うんですが、耳に残りにくいというか、気にならないというか、凄く小さく感じます。
水族館の中で結構撮って回ってましたが、この音の大きさなら周りをあまり気にせずに済みそうです。いざとなれば電子シャッターで完全に無音にすることもできます。
AFはすごい。
公式には「犬・猫・鳥」に対応してると謳っていますが、魚も角度によっては目としてAFします。チンアナゴにだって目にAFします。もう、目っぽい何かがあればAFするんじゃないかという恐ろしい機構です。
そして、ガッチリつかんだら離さない感じも凄いです。
Rの時は、ほんのちょっと邪魔が入るだけでポイントをロスト。その後、自動選択が迷い、大概撮影者の意図と真逆のポイントを追いかけ始めるという使いにくいAFだったのです。R5は仮に外しても、比較的近いものを新しいAFポイントとして追いかけます。これは、被写体の目だけではなく、顔、頭、全体、という順番で被写体を見ていて、ロストした目の近くは「頭」なんて感じで次ポイントを設定するので、撮影者の意図に沿いやすい感じがします。賢いです。
(ボタンカスタマイズで、瞳AFと、通常のAFと別々に割り当てられるのが、超便利です)
CFExpressは偉大。
正直、SDカードでいいと思ってました。でも、CFExpressカードを使い始めたら、もうSDカードには戻れる気がしません。静止画であれば、ほぼ書き込みにかかる時間はゼロ。電子シャッターで毎秒20枚でも5秒(100コマ)RAW+JPEG L程度は全く詰まる感じはしませんし、バッファフルからの解放も4~5秒程度。無限連写するなら別ですが、数秒に1回1秒程度の間隔を開けられるような連写なら、メディアいっぱいまで撮れるような気がします。
そして、PCに取り込むのも速いです。50GBぐらいのデータでも、1分ほどでで転送が終わります。PCも高速のNVMeタイプのSSDなら、もっと速く転送できるでしょう。もちろん、カードリーダーも相応に速いものを。ケーブルも選ぶ必要がありますが、それに見合う価値があると思います。
RFレンズはイイ! でも、ちょっと重い。
今回は3本のRFレンズを持ってきました。どれもカラーバランスに大きな違いが無いため、安心して撮影することができます。EFの時は、Lと非Lで結構カラーバランスに違いがあったのですが、RFは揃えているような気がします。
従来よりも、色のりがよく、高コントラストです。抜け感が良いので、ぱっと見で「これはいい!」という写真を撮ることが出来ます。
R5はミラーレスという事でレフ機よりも軽いんですが、レンズはむしろ重く大きくなっています(非L除く)。なので、Lレンズ+R5だと若干フロントヘビーですし、全体の重量はレフ機と比べて「軽くなった!」という感じはしません。
DIGIC Xは侮れない。
RAWと同時記録しているJPEGの画質がすごく良いのです。
冒頭に「RAWはLightRoomで現像するので、細かい設定はOFF」と書きましたが、JPEGが笑えないほどきれいなのです。ノイズの除去や、暗部の持ち上げなど凄く上手でびっくりします。RAWで大きく調整しない人は、きっとJPEGで保存した方が良いぐらいです。
これならば、JPEGも積極的に保存していいと思います。
DLOもRの時ほど制限がないので、可能な限りONにして設定した方が良いと思いました。
このノイズの除去方法、Lightroomで再現できませんかね……?
その他。
思ったよりもセンサー読み込みが速いため、ローリングシャッターが目立ちにくいです。電子シャッターが使いやすいです。SONYのα9(DRAM積層)には及びませんが、それに次ぐレベル。速い物体はそれなりに歪むので万全ではありませんが、それなりに使えます。
USB Type-Cで充電できるようになりました。初期型のLP-E6はダメで、LP-E6N/LP-E6NHは充電できます。また互換電池で本体との通信ができないものは、それを検知して「Canon純正品じゃないよ」と怒ります(純正品じゃないと認めて、使用するを選べば、本体は起動します)。PCへのファイルコピーをUSB経由にすれば、そのまま放置するとカメラがスリープ状態になり、充電が始まります(カメラが起動していると充電されない仕様)。
ちなみに、私の使っているモバイルバッテリー(10000mA/h)でも給電できました。これなら出先に充電器を持って行く必要が無いので助かります。
HIEFが使いにくいです。WindowsPCで表示する為にいくつかソフトを入れなければならないのは承知してるのです。ではなくて、純正のCanonのCamera Connectが、HIEFを転送できないとか、保存時の拡張子がHIFで、あまり一般的ではないとか。なんか、積極的に使う気がない感じがします。いいフォーマットだと思うので、すごく残念です。
総括。
ずっと使っていた1Dxが重たすぎて辛くなり、Canonのフルサイズミラーレス「EOS R」を「繋ぎ」と割り切って買いました。Rは、画質的には十分良くて、3000万という使いやすい画素数も気に入っていました。
迷いやすいAFと、誤動作が多いマルチファンクションバーは、道具として使うには制限が多く、せっかくの画質を生かし切れませんでした。
R5は待望のIBISを搭載し、Rで足りなかった部分や、他社に負けていた部分を徹底的にブラッシュアップしてきました。
現状、他社を含めても、最強に相応しいカメラだと思います(価格もね)。
解像感テスト
枠内を等倍に拡大したんですけどね。
イルミネーション用の照明がはっきりと見える… なにこれすごい…
雨降る中、すっごい雑に構えて、この解像感。