Windows10で「設定」画面を開きたい

　Insider Previewでせっせとマイクロソフトのバグフィックス作業を手伝っている千歳です。
　先日、Version1703のほぼ完成版と言われるbuild15063が降ってきました。
　ここ最近安定していたInsider Preview版なのですが、もう安定期に入り、バグフィックスしかしていないという噂だったので油断していました。
　アップデート自体はすんなり終わり、再起動も完了。普通に使えるようだったので、そのまま電源を落として終了させました。
　数日経って電源を入れると、ログインするものの、画面が真っ暗です。画面下にはスタートボタンが出ているものの、なんの反応も示しません。タスクバー右側の通知エリアもアンチウィルス(ESET)が表示されているだけです。幸いにもCTRL+ALT+DELは効くので、タスクマネージャを呼び出します。ぱっと見CPUが100%使用だったりしていないので、逆に不気味です。スタートアップの計測が行われていないので、やはりログイン後のプロセスの一部が止まっているかスキップされているようです。
　スタートボタンが押せないと言う事は、前のバージョンのwindowsに戻す画面も表示されないという事です。もちろん、レスキューメディアからブートすれば良いのですが、それはそれで面倒なのと、OSの根っこは無事そうなので、しばらく様子を見ることにしました。
　ALT+F4で再起動すると、壁紙まで表示されるものの、スタートボタンは相変わらず。タスクバーの右クリックは効きますが、タスクマネージャを起動する以外のことはできそうにありません。
　タスクマネージャから新規タスクの立ち上げで「エクスプローラー」も起動できるし、そこから別のアプリも動くので、微妙に「使えなくはない」という状態です。気持ち悪いですけど。日本語の入力(ATOK)も大丈夫そうです。
　そうだ！　こんな時にこそ役に立ってくれ「コルタナさん！」と思い、タスクマネージャから「検索ボックスを表示」させましたが、そのボックスに文字が入力出来ませんでした。
　何度も再起動を試みましたが、結局自体は進展せず。そのうちまたUpdateが走るだろうと思いシャットダウンしてそのままにしました。
　午後になり、もう一度起動してみると、何事もないように普通に起動してくれました。何が悪かったのかと言えば、マシンの「機嫌」と言うことなのでしょうか？
　(対応策)
　google様にお伺いを立てても「スタート」を押して「設定」を呼び出します。の文字の嵐。その「スタート」が押せないんだよ！　と言うわけで、正解は以下の通り。
　omoteさんに教えていただいた下記コマンドは有効でした。
>”%SystemRoot%\System32\control.exe /name Microsoft.BackupAndRestore”
　(control.exeを起動すれば、コンパネが出てくる)
　旧来のコンパネが開き、バックアップがあればリストアできます。ただし、これは、「設定」「回復」「前のバージョンのWindows10に戻す」は出来ないようです。
　その後、Twitterの@JenMsftさんに教えていただいた(MSの方っぽいですね)のが、
>”start ms-settings;”
　です。これで「設定」画面を開くことが出来ました。今回は原因不明の自己修復で事なきを得ましたが、Insider Previewのリスクを考えると、このコマンドはかなり重要ですね。
　(3/31追記)
　スタートボタンがダメになっているときに、コマンドプロンプトからstart ms-settings;したところ、「ms-settings;」が見つからないと怒られてしまいました。とりあえず、再起動して、ゆっくり目にログインすれば回避できるので大丈夫なんですが。今までのビルドで出ていないだけに、気になります。
　(4/11追記)
　GeForceでもドライバのバージョンによっては同様の現象が起きるようです。
　どうやら、セカンダリのディスプレイの応答が無いままログインしてしまうと、ドライバのロードが阻害されてしまうようです。
　ドライバのバージョンアップ(またはロールバック)が正しい対処のようです。
　ログインはゆっくりとね！