ドビュッシー(Public Domain)

           *2013/MAR/08

Claude Achille Debussy

亜麻色の髪の乙女

(La fille aux cheveux de lin)


作曲:クロード・アシル・ドビュッシー

MIDI制作:滝野細道


ドビュッシー(Claude Achille Debussy クロード・アシル・ドビュッシー、1862年8月22日-1918年3月25日)はフランス、イブリーヌ県サン・ジェルマン=アン=レーに生まれ、9歳の時から本格的にピアノに手を染め、以来亡くなるまで音楽家として名声を受けながら歩み続けました。1880年18歳の時にチャイコフスキーに小品「ボヘミア舞曲」を送ったところ、<未熟である>と酷評されたエピソードを持ちます。絵画の印象派(クロード・モネ、オーギュスト・ルノアール、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌなど)と時代を一にしていたことと、新しいそれまでの西洋音楽と書法が相違していたことから、揶揄もこめて<印象主義音楽>と呼ばれました。日本画の横山大観・菱田春草・下村観山などの五浦派の画法が<朦朧体>と呼ばれたようなものでしょう
この「亜麻色の髪の乙女」はルコンド・ド・リールの詩の一節を採ったプレリュードで、ドビュッシーの前奏曲集第1集のうちの第8曲目のもの。しかしこの曲は上記のような独特な音律ではなく、古い歌曲を編曲したものと言われ、「月の光」のように、全音音階の中に突然五音音階が現れ、雲間から光が射し込むような幻想的なものと違い、非常に抒情的な韻律を帯びていると思われます。
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