昭和19年(1944年)
JASRAC No.094-0018-4
ラバウル小唄
作詞:若杉雄三郎
作曲:島口駒夫
歌唱:
制作:滝野細道


(一)
さらばラバウルよ 又来るまでは
しばし別れの 涙がにじむ
恋しなつかし あの島見れば
椰子の葉かげに 十字星

(二)
船は出てゆく 港の沖へ
愛しあの娘の うちふるハンカチ
声をしのんで 心で泣いて
両手合わせて ありがとう

(三)
波のしぶきで 眠れぬ夜は
語りあかそよ デッキの上で
星がまたたく あの星見れば
くわえ煙草も ほろにがい

(四)
赤い夕陽が 波間に沈む
果ては何処(いずこ)ぞ 水平線よ
今日も遙々(はるばる) 南洋航路
男船乗り かもめ鳥

(五)
さすが男と あの娘は言うた
燃ゆる思いを マストに掲げ
揺れる心は あこがれ遥か
今日は赤道 椰子の島


童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌 昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌
*08/SEP/01

画像:Hikawa MaruHospitalShip.jpg

ラバウルからの傷痍兵輸送や引揚船として活躍した<病院船:氷川丸>