昭和26年(1951年)   JASRAC No.000-2542-9 
ああ高原を馬車が行く 
作詞:上山雅輔(C)
作曲:佐々木俊一(PD)
歌唱:小畑  実
MIDI制作:滝野細道
(一)
朝霧なびく 高原を
たてがみ揺れて 勇む駒
君指させし 道の辺の
竜胆
(りんどう)青く 目に沁みる
のぞみをのせて 恋のせて
ああ 高原を馬車が行く
馬車が行く

 (三)
 日はまた隠れ 高原の
 たちまち暗し 草の色
 君指させし 森深く
 郭公
(かっこう)(な)かず 寂しくも
 すべてをのせて 夢のせて
 ああ 高原を馬車が行く
 馬車が行く

(二)
雨雲
(あまぐも)垂れて 高原の
狭霧に濡れる 幌
(ほろ)のうち
君指させし あの丘の
(すすき)も雨に 煙りつつ
うれいをのせて 露のせて
ああ 高原を馬車が行く
馬車が行く

 懐メロ 童謡・唱歌 八洲秀章&抒情歌
 *10/MAY/30 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「ああ高原を馬車が行く」の作詞者上山雅輔【かみやまがすけ、1905年(明治38年)生〜1989年(平成元年)没、山口県長門市出身、本名:上山正祐(うえやままさすけ)】は、大正〜昭和初期の女流童謡詩人金子みすヾの二歳年下の実弟です。生まれたときは金子正祐でしたが1歳のとき上山(うえやま)松蔵の養子となり、詩作、演劇に才能を示し、戦後<劇団若草(現存)>を創設しました。歌謡曲も、この「ああ高原を・・・」をはじめ、轟夕起子の「お使いは自転車に乗って」や藤山一郎の「牧場のたそがれ」などがあります。