昭和17年(1942年)    JASRAC No.000-0528-2
朝だ元気で
屋久島の真っ赤な旭日(写真左上遠方は種子島)Photo by Hosomichi

詞:八十島稔C  曲:飯田信夫C  歌:柴田睦陸/藤原亮子  MIDI制作:滝野細道
 
     戦後改訂版      戦前の原曲 
 (1)
 朝だ朝だよ 朝日がのぼる
 空にまっかな 日がのぼる
 みんな元気で 元気で起きよ
 朝はこころも からりと晴れる
 あなたもわたしも 君らも僕も
 ひとり残らず 起きよ朝だ
 (一)
 朝だ朝だよ 朝陽がのぼる
 
燃ゆる大空 陽がのぼる
 みんな元気で 元気で
(た)てよ
 朝はこころ
を きりりとしめて
 あなたも私も 君等も僕も
 ひとり残らず 
そら起て朝だ
 (2)
 朝だ朝だよ 朝日がのぼる
 今日も歓喜の 日がのぼる
 みんな明るく 明るく起きよ
 朝はこころも からりと晴れる
 あなたもわたしも 君らも僕も
 ひとり残らず 起きよ朝だ
 (二)
 朝だ朝だよ 朝陽がのぼる
 今日も歓喜の 陽がのぼる
 みんな明るく 明るく
起てよ
 朝はこころも からりと晴れる
 あなたも私も 君等も僕も
 ひとり残らず 
そら起て朝だ
 (3)
 朝だ朝だよ 朝日がのぼる
 町にいなかに 日がのぼる
 みんなそろうて そろうて起きよ
 朝はうれしい みどりの空だ
 あなたもわたしも 君らも僕も
 ひとり残らず 起きよ朝だ
 (三)
 朝だ朝だよ 朝陽がのぼる
 
日本国中 陽がのぼる
 みんなそろうて そろうて
起てよ
 朝は
とどろく 夜明けの鐘だ(*1)
 あなたも私も 君等も僕も
 ひとり残らず 
そら起て朝だ

 童謡・唱歌   懐メロ   八洲秀章&抒情歌       *2011/OCT/02 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ
 この「朝だ元気で」も、「めんこい仔馬」、「船頭さん」、「お山の杉の子」や「土人のお祭り→森の小人」、
 「兵隊さんの汽車→汽車ポッポ」などのように、戦前小国民用に作られた<国民唱歌(歌謡)>が戦後
 GHQなどにより、戦意高揚唱歌として排斥され、リライトして今まで残ったものの一つです。原曲を歌っ
 て見ても直接問題になるような言葉は無いように思われますが、♪
燃ゆる大空♪、♪きりりと♪、♪
 てよ
♪、♪そら起て♪、♪日本国中♪などが雰囲気を盛り上げて戦意を高揚していると見られたので
 しょうか?それとも戦後の自粛でしょうか?特に
(*1)の行の ♪朝はとどろく 夜明けの鐘だ♪は出典に
 よりバラバラで、ネット検索だけでも以下のようなものがあります。
   @朝はとどろく夜明けの鐘だ・・・当倶楽部の歌詞(全音歌謡曲大全集1)
   A朝はとどろく世界のために
   B朝はとどろく東亜の為に・・・・・大東亜共栄圏の<東亜>
   C朝はとどろく興亜の為に・・・・・亜細亜を興す、振興させるの<興亜>
   D朝はとどろく興亜の鐘に
 共通しているのは@、Dの<鐘>のものは意味は通じますが、如何にも唐突です。A、B、C、の方は
 <とどろく○○のために>では意味が全く通じませんね。Dが比較的いいような気がしますが、元歌が
 これだったら、戦後の修正にも明らかに意味があったでしょう。元歌の
この色の部分が修正されました。
 冒頭の写真は屋久島の朝、日の出の写真です。撮影データはこの屋久島の夕日とほぼ同じですが、こ
 の歌に♪空に真っ赤な日が昇る♪とありますように、辺りは真っ赤でした。御来光も何度か撮りましたが
 こんなに赤いのはあまりありません。薄く靄が掛かっていますので、その加減でしょうか。