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祇園小唄 |
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作詞:長田幹彦(PD)
作曲:佐々紅華(PD)
歌唱:藤本二三吉
MIDI制作:滝野細道
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(一)
月はおぼろに 東山
霞む夜毎の かがり火に
夢もいざよう 紅ざくら
しのぶ思いを 振袖に
祇園恋しや だらりの帯よ |
(二)
夏は河原の 夕涼み
しろい襟あし ぼんぼりに
かくす涙の 口紅も
燃えて身を焼く 大文字
祇園恋しや だらりの帯よ |
(三)
鴨の河原の 水やせて
咽ぶ瀬音に 鐘の声
枯れた柳に 秋風が
泣くよ今宵も 夜もすがら
祇園恋しや だらりの帯よ |
(四)
雪はしとしと まる窓に
つもる逢うせの さしむかい
火影つめたく 小夜ふけて
もやい枕に 川千鳥
祇園恋しや だらりの帯よ
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*2006/SEP/01 開設曲初期値 |
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「祇園小唄」は長田幹彦が祇園に居続けて、「祇園夜話」などの祇園ものを執筆中に作詞
したものに、「浪花小唄」などの佐々紅華が作曲した何とも艶っぽい唄であります。長田
幹彦は本来小説家で、長編300、短編600作以上があり、「新金色夜叉」なんぞと、お宮さ
んのその後の本も書いているようです。作詞も、「祇園囃子」、「新民謡」などを三百曲
以上作っていますが、今に残る有名な曲といえば、なんといってもこの「祇園小唄」と中
山晋平と作った「天竜下れば」でしょう。佐々紅華は時雨音羽と組んで、「君恋し」「神
田小唄」などの名曲を残しています。 |