花いちもんめ 

わらべ遊び歌
 

MIDI制作:滝野細道
 
)勝ってうれしい花いちもんめ  (白)負けて悔しい花いちもんめ 
)隣のおばさんちょっと来ておくれ  (白)鬼が怖くて行かれない 
)お釜かぶってちょっと来ておくれ  (白)お釜底抜け行かれない 
)お布団かぶってちょっと来ておくれ  (白)お布団ビリビリ行かれない 
)あの子がほしい  (白)あの子じゃわからん 
)この子がほしい  (白)この子じゃわからん 
)相談しよう  (白)そうしよう 

【集まって相談する】               【集まって相談する】

                  ()(白)決まった!
)☆☆ちゃんがほしい  (白)◎◎ちゃんがほしい 

【☆☆ちゃん&◎◎ちゃん中央でジャンケン、◎◎ちゃんが勝ったら☆☆
 ちゃん を連れて(白)陣に戻り、紅白入れ替わってゲームを続ける】 

(白)勝ってうれしい花いちもんめ
        ↓ 以下繰り返す  
)負けて悔しい花いちもんめ
    ↓ 以下繰り返す  

童謡・唱歌  懐メロ  八洲秀章&抒情歌   *2012/JUN/07 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 
この、わらべうたは全国的に流布しているものですが、上記のものは関東近辺のもので、東北
から九州まで様々なものがあります。最初のフレーズは福島地方の<ふるさとまとめて花いち
もんめ>というものや、<もんめもんめ・・・>などもありますが、次の数フレーズは<鉄砲>が
でてきたり、<座布団>が出てきたりします。しかし一番いろいろあるのは<花いちもんめ>の
解釈でしょう。Wikipedia には「花を一匁(花を買うときの単位)を買う際に、値段をまけて悲しい
売り手側と、安く買ってうれしい買い手側の様子が歌われている」、と記述してあります。また、
<花>は女の子のことで<一匁>は人買いが女の子を買う値段のこと、あまつさえ、<花>
は女郎のことで、<一匁>というのは銀一匁のことで、安く買って(=勝って)嬉しいなどという
ものまであります。しかし、いずれも検証がはっきりせず、他の、多くのわらべうた同様想像の域
を出ないもののようです。細道には、囲碁や将棋のように、戦の有り様が子供の遊びに反映して
いるように思われてなりませんが。

【遊び方】遊び方も地方によりいろいろありますが、一例をあげます。
①6人以上が勝ったり負けたりで面白い。偶数人の場合二人ずつジャンケンをして、勝ち組が
 (紅組)、 負け組を(白組)として(紅組)先攻として開始する。奇数人の場合は、勝ち組(紅
 組)が初めから一人多く獲得して始める。
②紅組<勝ってうれしい・・・>で8歩前進、白組8歩後退。白組<負けて悔しい・・・>で8歩前
 進、紅組8歩後退。いずれも前進8歩目を前に蹴りあげる。これを白組<お布団ビリビリ・・・
 >まで続ける。
③紅組<あの子がほしい>で4歩前進、白組4歩後退。白組<あの子じゃわからん>で4歩前
 進、紅組4歩後退。これを白組<そうしよう>まで繰り返す。
④紅組・白組それぞれ集まって指名する子を決め、それぞれ<決まった!>と叫ぶ。
⑤紅組・白組それぞれ元の列に戻って、紅組<☆☆ちゃんがほしい>で4歩前進、白組4歩後
 退。白組は<◎◎ちゃんがほしい>で4歩前進、紅組4歩後退。
⑥指名された子二人は中央でジャンケンをして、勝った子が負けた子を自分の組に連れて帰る。
⑦一人獲得した組が、<勝ってうれしい・・・>で再開する。