(一)
飲ませて下さい もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つというの あの部屋で
そうよ誰もいないわ 今では
唄わないで下さい その歌は
別れたあの人を 思い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし 許して下さい
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を 濡らすよに
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を 忘れたいから |
(二)
私(あたし)を捨てた あの人を
今更くやんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 わびしい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコのけむり目に しみただけなの
私酔えば 家(いえ)に帰ります
あなたそんな 心配しないで
外は冬の雨 まだやまぬ
この胸を 濡らすよに
傘がないわけじゃ ないけれど
帰りたくない
もっと酔うほどに飲んで
あの人を 忘れたいから
忘れたいから |