明治38年(1905年) | ||
JASRAC No.072-2435-4 | ||
人を恋うる歌 | ||
作詞:与謝野鉄幹 作曲:不詳(注1) 歌唱:三高寮歌 MIDI編曲・制作:滝野細道 |
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妻をめとらば才たけて みめ美わしく情ある 友を選ばば書を読みて 六分の侠気四分の熱 |
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恋の命をたずぬれば 名を惜しむかな男ゆえ 友の情けをたずぬれば 義のあるところ火をも踏む |
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(注2) 名もなき旅を行くなかれ 名もなき道も説くなかれ 甲斐なきことをばなげくより ひたりてうまき酒に泣け |
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(注3) ああわれダンテの奇才なく バイロンハイネの熱なきも 石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず |
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*08/AUG/27 | ||
(注1)作曲は殆どが<作曲者不詳>としているが潟Iンキョウパブリシュ社のみ【奥 好義作曲】としている。 (注2)全音の楽譜にあるこの歌詞は、他のどれを見ても見付からない。与謝野晶子の<乱れ髪>の中に同じような和歌♪やは肌のあつき血潮に触れも見でさびしからずや道を説く君♪があるので、後で作詞されたものかも知れない。同様三高寮歌となって以後付け加えられたのではないかと思われるものが散見される。 (注3)<ダンテ>のところが<コレッジ>となっている歌詞があるが、コレッジの正確な意味が寡聞にして分らない。<college>か<人名>か?もしCollegeとすると【ああ我colledgeの奇才なく】では意味を成さない。また<人名>で16世紀イギリスのロマン派詩人<Coleridge>のことだとすると、バイロン、ハイネとは時代が合うが、発音がちと違うようだし、奇才とは・・・。50数年前細道が高歌放吟していた「人を恋うる歌」は<ダンテ>だったが、鉄幹はどちらを原詩としていたのだろうか?元歌は16番まであったが、こちらからどうぞ |