明治43年(1910年)       JASRAC NO.007-2997-3 
ゐなかの四季 (いなかの四季)

作詞:堀沢周安(PD)
作曲:文部省唱歌
 

  歌唱:ボニー・ジャックス
  MIDI制作:滝野細道
 
(この歌は前奏、間奏、後奏はありません)
(一)
道をはさんで 畑一面はたいちめん
むぎが出る 花盛はなざかり
ねむ蝶蝶てふてふ とび立つひばり
吹くや春風はるかぜ たもともかる
あちらこちらに くわつむ少女をとめ
日増し日増しに 春蚕はるごも太る 
   春 

(二)
ならぶ菅笠すげがさ 涼しいこゑで
歌ひながらに 植行うゑゆ早苗さなえ
ながい夏の日 いつしかれて
植ゑる手先てさきに 月かげ動く
かへる道道みちみち あと見かへれば
葉末はずえ葉末に 夜つゆが光る 
   夏 

(三)
二百十日にひゃくとうかも 事なくすんで
村の祭の 太鼓たいこがひびく
稲は実がいる 日和ひよりはつづく、
つてひろげて 日にかわかして
もみに仕上げて たわらにつめて
家内かないそろつて 笑顔に笑顔 
   秋 

(四)
粗朶そだを折りたく 囲炉裏ゐろりそば
夜はよもやま 話がはづ
母が手際てぎはの 大根なます
これもゐなかの 年越としこざかな
棚のもちひく ねずみおと
けて軒端のきばに 雪降ゆきふりつも
 
  
  
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童謡・唱歌  懐メロ  八洲秀章&抒情歌  *2011/MAY/28  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 
これは「いなかの四季」の原詩ではありません。原詩は当時の人であれば簡単にわか
る言葉でも、現在ではわかり難い言葉が 平仮名になっています。したがって、そういう
部分は、著作権も消滅しておりますので、反対に漢字表記としております。 はるご→
春蚕、日まし→日増し、そだ→粗朶、ゐろり→囲炉裏、てぎは→手際、なます→膾、年
こしざかな→年越し肴、などです。この唱歌は全文節が七言となっています。