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ゐなかの四季 (いなかの四季) |
作詞:堀沢周安(PD)
作曲:文部省唱歌
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歌唱:ボニー・ジャックス
MIDI制作:滝野細道
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(この歌は前奏、間奏、後奏はありません)
(一)
道をはさんで 畑一面に
麥は穗が出る 菜は花盛
眠る蝶蝶 とび立つひばり
吹くや春風 たもとも輕く
あちらこちらに 桑つむ少女
日増し日増しに 春蚕も太る |
春 |
(二)
ならぶ菅笠 涼しいこゑで
歌ひながらに 植行く早苗
ながい夏の日 いつしか暮れて
植ゑる手先に 月かげ動く
かへる道道 あと見かへれば
葉末葉末に 夜つゆが光る |
夏 |
(三)
二百十日も 事なくすんで
村の祭の 太鼓がひびく
稲は実がいる 日和はつづく、
刈つてひろげて 日に乾かして
もみに仕上げて 俵につめて
家内そろつて 笑顔に笑顔 |
秋 |
(四)
粗朶を折りたく 囲炉裏の側で
夜はよもやま 話が弾む
母が手際の 大根膾
これもゐなかの 年越し肴
棚の餅ひく 鼠の音も
更けて軒端に 雪降積る
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冬
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*2011/MAY/28
これは「いなかの四季」の原詩ではありません。原詩は当時の人であれば簡単にわか
る言葉でも、現在ではわかり難い言葉が 平仮名になっています。したがって、そういう
部分は、著作権も消滅しておりますので、反対に漢字表記としております。 はるご→
春蚕、日まし→日増し、そだ→粗朶、ゐろり→囲炉裏、てぎは→手際、なます→膾、年
こしざかな→年越し肴、などです。この唱歌は全文節が七言となっています。 |