作詞:千野かおる 作曲:鳥取春陽 制作:滝野細道
大正14年
(七)
指をさされちゃ 困るよ私
だから私は 籠の鳥

(八)
世間の人よ 笑わば笑え
共に恋した 仲じゃもの


(九)

共に恋した 二人の仲も
今は逢うさえ ままならぬ

(十)
ままにならぬは 浮世の定め
無理に逢うのが 恋じゃもの

(十一)
逢うて話して 別れるときは
いつか涙が おちてくる

(十二)
おちる涙は 真
(まこと)か嘘か
女ごころは わからない

(十三)
嘘に涙は 出されぬものを
ほんに悲しい 籠の鳥

 

     JASRAC No.019−0129−0(消滅)


     籠の鳥

   


     
()
     
逢いたさ見たさに 怖さを忘れ
     
暗い夜道を ただ一人
     

     
(二)
     逢いに来たのに なぜ出て逢わぬ
     僕の呼ぶ声 忘れたか


     
()
     
貴郎の呼ぶ声 忘れはせぬが
     
出るに出られぬ 籠の鳥
     

     (四)
     籠の鳥でも 智慧ある鳥は
     
人目忍んで 逢いに来る

     (五)
     
人目忍べば 世間の人は
     
怪しい女と 指ささん

     (六)
     怪しい女と 指さされても
     誠心
(まごころ)こめた 仲じゃもの


     お家に帰ろう   2008/MAY/03