昭和24年

みなと横浜 Photo by Hosomichi

昭和の歌姫美空ひばり最初の大ヒットがこの「悲しき口笛」です。9歳でデビューして、それまでに「かっぱブギウギ」を出していましたが、この歌と映画で地歩を確立しました。その後「東京キッド」や「わたしは街の子」「越後獅子の唄」「あの丘越えて」三部作を映画と共にヒットさせ、「リンゴ追分」「お祭りマンボ」と押しも押されもせぬ大スターとなって行きました。藤浦洸は当時作詞の第一人者でNHKの<話の泉>にもレギュラーで出ていました。万城目正は当倶楽部でも多くの曲をアップして行きます。当倶楽部では、美空ひばりの「わたしは街の子」「越後獅子の唄」「あの丘越えて」三部作、「お祭りマンボ」、「長崎の蝶々さん」、「津軽のふるさと」、「哀愁波止場」、「真っ赤な太陽」、「悲しい酒」、「乱れ髪」、「川の流れのように」をアップして行く予定です。

    JASRAC No.019−0260−1


    悲しき口笛

   作詞:藤浦 洸
  作曲:万城目正
  歌唱:美空ひばり
  制作:滝野細道


  (一)
  丘のホテルの 赤い灯も
  胸のあかりも 消えるころ
  みなと小雨の 降るように
  ふしも悲しい 口笛が
  恋の街角 路地の細道
  ながれ行く
 

  (二)
  いつかまた逢う 指きりで
  笑いながらに 別れたが
  白い小指の いとしさが
  忘れられない さびしさを
  歌に歌って 祈るこころの
  いじらしさ

  (三)
  夜のグラスの 酒よりも
  もゆる紅色 色さえた
  恋の花ゆえ 口づけて
  君に捧げた 薔薇の花
  ドラの響きに ゆれて悲しや
  夢と散る


     懐メロ  八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌             「細道のMIDI倶楽部」TOPへ    2008/MAY/03