昭和33年(1958年)
JASRAC No.019-0359-4
  
からたち日記
作詞:西沢 爽
作曲:遠藤 実
歌唱:島倉千代子
制作:滝野細道

(一)
こころで好きと 叫んでも
口ではいえず ただあの人と
小さな傘を かたむけた
ああ あの日は雨 雨の
小径に 白い仄かな
からたち からたち からたちの花
 

 (三)
 からたちの実が 実っても
 別れた人は もう帰らない
 乙女の胸の 奥深く
 ああ 過ぎゆく風 風の
 小径に いまは遥かな
 からたち からたち からたちの花
 
【台詞】
「幸せになろうね、あの人は言いました。
私は小さくうなずいただけで、胸が一杯
でした」

 【台詞】
 いつか秋になりからたちには、黄色い実が
 たく さん実りました。今日もまた私はひとり
 この道を歩くのです。きっとあの人が帰って
 きそうな、そんな 気がして・・・・・」

(二)
くちずけすらの 想い出も
のこしてくれず 去りゆく影よ
単衣(ひとえ)の袖を かみしめた
ああ あの夜は霧 霧の
小径に 泣いて散る散る
からたち からたち からたちの花

【台詞】
「このままわかれてしまってもいいの?
でもあの人はさみしそうに目をふせて、
それから思い切るように霧の中に消えて
行きました。さよなら初恋、からたちの
花が散る夜でした」

 
 童謡・唱歌・懐メロ 八洲秀章&抒情歌昭和戦前の流行歌・新民謡 昭和戦後の歌謡曲・演歌
 *08/DEC/26