モーツァルト(1756−1791 Wolfgang Amadeus Motzart、ウォルフガンク・アマデウス・モーツァルト)はフランスで広く歌われていた愛の歌(娘が母親に自分の恋を打ち明ける歌)をもとに、その変奏曲を作りました。元の曲のメロディー、題名はモーツァルトによって残りましたが、歌詞の方は現在定かではありません。作品の原題は12
Variotionen über ein Französisches Lied "Ah!vous dirai-je,
Maman" C Moll K265【フランス歌曲”ああ、お母さん、あなたに申しましょう”による12の変奏曲、ハ長調ケッヘル265番】という大変長いものになっています。「えっ、モーツァルトがキラキラ星!?」というのが現代の反応ですが、このフランスの民謡のような曲に、英国で”Twinkle
Little Star"という詞がつけられたのは、このモーツァルトの曲よりずっと後のことです。
この曲の発表されたのは1781年といわれています。この頃、モーツァルトと同郷(モーツァルトは神聖ローマ帝国ザルツブルグ==現在オーストリアの出身)のウィーンのハプスブルク家からフランス王家のルイ16世のもとへマリー・アントワネットが嫁入りしており、モーツァルトが一歳年下の同年代ということもあって、フランスの愛の歌を変奏曲としたとも考えられます。
(12分16秒)
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