昭和62年(1987年)     JASRAC NO.025-3289-1 
北の旅人 
作詞:山口洋子(C)
作曲:弦  哲也(C) 
歌唱:石原裕次郎
MIDI制作:滝野細道 
(一)
たどりついたら 岬のはずれ
赤い灯が点く ぽつりとひとつ
いまでもあなたを 待ってると
いとしい おまえの 呼ぶ声が
俺の背中で 潮風
(かぜ)になる
夜の釧路は 雨になるだろう
 
(二)
ふるい酒場で 噂をきいた
窓のむこうは 木枯まじり
半年まえまで 居たという
泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ
どこへ去
(い)ったか 細い影
夜の函館 霧がつらすぎる
 
(三)
空でちぎれる あの汽笛さえ
泣いて別れる さい果て港
いちどはこの手で 抱きしめて
泣かせてやりたい 思いきり
消えぬ面影 たずねびと
夜の小樽は 雪が肩に舞う
 

童謡・唱歌 懐メロ 八洲秀章&抒情歌  *2012/FEB/08 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ 

この「北の旅人」は昭和62年(1987年)8月にリリースされましたが、これを歌
った石原裕次郎はその1か月前の7月17日に死去しましたので、発売は知ら
なかったわけです。裕次郎はその少し前「我が人生に悔いなし」という自分の
人生の集大成のような歌をリリースしました。そういえば美空ひばりも、亡くな
る寸前に「川の流れのように」を発表、歌詞は ♪知らず知らず歩いてきた細く
長いこの道、振り返れば遠く・・・♪という自分の人生を振り返るようなものでし
た。どういう経緯でこれらの歌が作られたのか分かりませんが、何か不思議な
暗合を感じでしまいます。
写真:釧路幣舞橋は釧路市、函館風景はWikimedia、小樽倉庫は小樽市より
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