「京人形」はこれだ、という一種類のものでなく、<市松人形><御所人形><雛人形><五月人形><風俗人形>の総称で、京の雅から地方に広がったというルーツを見れば、日本人形=京人形といっても過言ではないでしょう。つまり、京人形とは、【京都で作られる日本人形で、優れた伝統に裏付けされたもの】、といえるでしょうか。しかし、この歌を聴いていると、つい上のイラストのようなオカッパ頭の市松人形を思い浮べてしまいます。それはMIDIを制作しておりますと、何となく「青い目の人形」のことを連想し、その青い目の人形の返礼として、パスポートを持ってアメリカに渡った市松人形のことを思い浮べてしまうからでしょう。<赤い鹿の子>とは、赤い格子縞の中に赤い斑点のある模様をいいます。
     赤いかのこの振袖人形

     JASRAC No.24−0393−5.


     京人形     


     作詞:久保田宵二
     作曲:佐々木すぐる
     制作:滝野細道


  (一)
   赤いかのこの お振りそで
   京人形の 見る夢は
   加茂のかわらの さざれ石
   買われたあの日の 飾り窓


  (二)
   春の日ながに うとうとと
   京人形の 見る夢は
   月の金閣 東山
   別れたあの日の お友達


  (三)
   ここはお江戸の 日本橋
   京人形の 見る夢は
   汽車に揺られて 東海道
   ながめたあの日の 富士の山



    お家に帰ろう

    *08/5/5